11月下旬。
京都市右京区の嵯峨野に建つ鹿王院(ろくおういん)に参拝してきました。
この時期は、参道と庭園で紅葉を観賞できます。
以前、梅雨に参拝した時、参道にたくさんのカエデが植えられていたので、一度は秋にもお参りしておきたいなと思っていました。
参道の紅葉
鹿王院の最寄り駅は、京福電車の鹿王院駅です。
駅から約3分ほど歩けば、鹿王院の山門の前に到着します。
JR嵯峨嵐山駅からだと南東に徒歩約10分ですね。
山門をくぐり、右手の受付で拝観料400円を納めます。
拝観受付付近のモミジは、あまり色付きが良くありません。
2015年の京都の紅葉は、どこも色づきが悪く、鹿王院も同じなのかなと思いながら参道をゆっくりと歩いていきます。
でも、色づきが悪かったのは、山門付近だけで、参道の奥の方はきれいに色づいているモミジが多かったです。
中門をくぐった先、庫裏(くり)の前のカエデは黄色やオレンジ色に染まっていました。
真っ赤ではありませんが、葉はとてもきれいでしたよ。
本庭の紅葉
庫裡の玄関で靴を脱ぎ、客殿へと進みます。
客殿の前には、舎利殿を中心にした本庭が広がります。
本庭で最も見ごたえがあるのが、右奥に舎利殿を見ながら手前の紅葉を眺める景色です。
本庭のモミジは、日当たりが良いためか真っ赤に色づいています。
客殿の縁側からのんびりと眺める紅葉風景は、心が和みます。
舎利殿には、源実朝が宋より招来した仏牙舎利が祀られています。
他にも、涅槃図や羅漢図なども安置されています。
また、本堂には運慶作の釈迦十大弟子、鹿王院開山の普明国師、開基の足利義満の像が祀られています。
どちらにも、しっかりとお参りしておきましょう。
本堂の前から見る客殿と紅葉。
左側にあるのが客殿で、奥が庫裡です。
立派な松が手前にあるので、少々客殿は見にくいですが、ここから眺める本庭もきれいでしたよ。
舎利殿から見る紅葉もなかなかのものです。
廊下の後ろのカエデは、真っ赤に色づき、紅葉が見ごろを迎えていました。
廊下から眺める本庭。
そして、もう一度、紅葉と舎利殿を眺めます。
舎利殿の奥には、嵐山も見えます。
鹿王院に来たときは、まだ嵐山が霧で見えにくかったのですが、少しずつ霧が晴れて、山頂がはっきりとしてきました。
外に出て再び参道へ。
参道の真っ赤なモミジが美しいですね。
鹿王院の参道は、全てのカエデが同時に色づくことはなさそうです。
真っ赤なモミジもあれば、青葉もあります。
でも、それが自然なのでしょう。
早くに紅葉した葉が苔の上に散っていました。
しっかりと赤く色づいた後に散ったのが良くわかりますね。
鹿王院は、嵐山から少し離れた場所にあるので、秋でも参拝者はそれほど多くありません。
なので、のんびりと紅葉狩りをしたい方にはおすすめですよ。
なお、鹿王院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。