京都市左京区の南禅寺の境内に南禅院という小さなお寺が建っています。
南禅寺は紅葉の名所なので、秋になると多くの観光客や旅行者で境内がにぎわいます。
そして、南禅院にも南禅寺に参拝した方が訪れるのですが、紅葉の時期なのに意外と少な目です。
11月下旬。
その南禅院に紅葉を見に行ってきました。
池泉回遊式庭園の紅葉
南禅院の最寄り駅は、地下鉄蹴上駅です。
駅から北東に5分ほど歩くと南禅寺の総門が現れるので、それをくぐって参道をまっすぐに進み、水路閣近くにある石段を上ると南禅院の拝観受付があります。
拝観料は300円とお手頃です。
南禅院の境内に入ると左手に本堂が建っています。
真っ直ぐに進むと、苔が敷き詰められた庭がありますが、ここには、あまり紅葉はありません。
本堂の南側に向かうと、中央に池が現れます。
その周囲にあるカエデが、良い感じで紅葉していました。
南禅院は、亀山法皇の離宮を寺に改めたもので、南禅寺発祥の地とされています。
風光明媚なこの地を離宮に選んだというだけあって、秋の紅葉は見事ですね。
曇り空ではありましたが、そのおかげで秋のもの悲しい紅葉風景を見ることができました。
2015年の京都の紅葉は、どこも色づきが良くなく、南禅院も葉に鮮やかさがありません。
でも、このもの悲しい景色には、鮮やかなモミジよりも、はかなさを感じる鈍い赤色の方が似合っています。
池の周囲を時計回りに散策します。
境内南東の亀山天皇分骨所のカエデは、まだ黄色いですね。
日差しが入らない場所のカエデは、青葉が目立ちます。
本堂の屋根と一緒に見る紅葉。
様々な色が混ざり合ったモミジを見ていると、しんみりとした気分になります。
庭園全体は、やや薄暗い感じでしたが、紅葉はこれが見ごろなのでしょうね。
池越しに眺める紅葉。
手前の木の枝の葉は、ほとんど散っていましたが、奥のモミジは真っ赤です。
本堂の縁側に座って眺める紅葉も良いものです。
南禅院の紅葉は、心静かに眺めるのがおすすめです。
本堂には上がることができませんが、全ての戸が開いているので、額縁風に庭園を鑑賞できます。
床に映るモミジもきれいなので、しっかりとみておきたいですね。
以前、初春に南禅院に訪れた時は殺風景でいまいちだなと思ったものですが、拝観する時期が悪かっただけですね。
秋の南禅院は味わい深い紅葉が見れるので、南禅寺に参拝した時には、ぜひ南禅院も拝観してください。
なお、南禅院の詳細については以下のページを参考にしてみて下さい。