8月下旬。
京都市東山区の五条坂を歩いて上り、若宮八幡宮の前まで来ました。
この辺りは比較的、人の通りが多いのですが、清水寺へ向かう観光客の方ばかりなので、若宮八幡宮は素通りされることが多いですね。
私もお参りするつもりはなかったのですが、長い期間、若宮八幡宮に行っていなかったので、久しぶりに境内に入ることにしました。
無人の境内
若宮八幡宮の最寄駅は、京阪電車の清水五条駅です。
駅から東に向かって5分も歩けば、若宮八幡宮の入り口に到着します。
入口には石造りの鳥居があります。
その鳥居をくぐって参道を進むと、今度は朱色の鳥居が現れます。
晴天の日だと、鳥居の朱色がより鮮やかに見えます。
若宮八幡宮の参道脇には自動車が数台停められていますが、月極駐車場にしているのでしょうか。
自動車の持ち主らしき人は境内にいませんから、おそらくそうなのでしょう。
参道をまっすぐに進み、石段を上っていると、提灯の上の方でサルスベリの花が咲いているのに気づきました。
花の数はそれほど多くありません。
そろそろサルスベリの見ごろも終わりに近づいているのでしょうね。
石段を上りきった正面には本殿があります。
本殿の右前には姿見がありますね。
この鏡に自分の姿を映し、身も心も美しくしてからお参りをするのでしょう。
若宮八幡宮は、応神天皇、仲哀天皇、神功皇后を主祭神とし、左の相殿(あいどの)には仲恭天皇を祀っています。
また、昭和24年(1949年)には、右の相殿に陶祖神の椎根津彦命(しいねつひこのみこと)も合祀され、陶器神社としても知られるようになりました。
若宮八幡宮は源氏の崇敬を集め、歴代の足利将軍からも篤く信仰されていました。
本殿の左前に置かれている石は蓬莱石(ほうらいせき)です。
足利尊氏が病気にかかった時、若宮八幡宮で祈祷を受けると病気が治り、それを祝して珍宝七種を献じました。
そのひとつが、この蓬莱石だそうです。
不可思議な御神徳御加護のある貴重な宝石ということなので、蓬莱石にもお参りをしておきましょう。
お参りを済ませた後、本殿の東側に行ってみました。
本殿の東側には、たくさんのカエデの葉に覆われた石橋が架かっています。
柵がしてあるので石橋を渡ることはできません。
これだけ多くのカエデが植えられているので、秋はきれいな紅葉が見れそうですね。
また、その時に参拝に来ましょう。
なお、若宮八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。