7月下旬。
京都市東山区の養源院と法住寺に参拝してきました。
養源院と法住寺は隣り合って建っているので、どちらかにお参りした時には、ついでにもう一方にもお参りをしています。
京都は夏になると、観光客の方が少なくなるので、心静かにお寺に参拝するにはおすすめの季節です。
養源院
養源院の最寄り駅は、京阪電車の七条駅です。
駅から東に5分ほど歩き、三十三間堂を過ぎたあたりに養源院が建っています。
山門をくぐって境内へ。
爽やかな青空の下、参道をゆっくりと歩いていきます。
青葉の中を歩いていると、夏の暑さが少しは和らぎます。
長い参道の奥に建つ本堂。
養源院は、淀殿が父の浅井長政の菩提を弔うために建立したお寺です。
その後、本堂は火災で焼失しましたが、淀殿の妹の崇源院が再建しています。
崇源院は、徳川秀忠の妻であったことから、以来、養源院は徳川家の菩提寺となります。
本堂の前に葵の御紋が掲げられているのは、それが理由なのでしょうね。
また、本堂の廊下の天井は、関ヶ原の合戦の直前に東軍に味方した鳥居元忠らが伏見城で自決した時の床を使っています。
床にはべっとりと血が付いており、それを天井にしたことから血天井と言われています。
本堂から見下ろす参道。
青葉に包まれた参道は、とても夏らしい景色ですね。
法住寺
養源院の次は、隣の法住寺へ。
法住寺の山門付近では、青空を背景にフヨウの花がきれいに咲いていましたよ。
まだつぼみが多く残っていたので、本格的な見ごろはこれからですね。
法住寺の境内に入ります。
境内の中央には、ハスが植えられていました。
ハスの花はあまり咲いていませんでした。
咲いている花も、ちょっと暑さに負けているような感じです。
午後に訪れたので、ハスの花も疲れていたのでしょう。
こちらのハスは、まだ花弁が閉じた状態でした。
きっと純白のきれいな花を咲かせたことでしょう。
それでは、本尊の身代不動明王にお参りです。
法住寺のお不動さまは、後白河法皇が守護仏として崇めたとされており、方除けや厄除け等の災厄の身代わりになってくれると伝えられています。
暑い夏を無事に過ごせるようにしっかりとお参りしておきましたよ。
養源院と法住寺は、三十三間堂のすぐ近くに建っていますので、三十三間堂に観光で訪れた時には、これらのお寺も一緒に参拝しておくと良いでしょう。