4月上旬に京都市北区の等持院(とうじいん)に桜を見に行ったとき、庭園も鑑賞しました。
等持院には、枯山水庭園と池泉回遊式庭園があるので、2つの異なった趣の庭園を楽しめるんですよね。
特に池泉回遊式庭園では、様々な花が咲くので、季節ごとに違った景色を見ることができます。
客殿から見る庭園
等持院は、京福電車の等持院駅から北に10分ほど歩いた辺りに建っています。
民家がたくさん建ち並ぶ場所にあるので、行く途中は、本当にこんなところにお寺があるのかと不安になります。
なので、参拝する時には、地図を持っていくか、事前にネットの地図で場所をしっかりと確認しておいた方が良いでしょう。
等持院の入口に到着。
そこから参道を進み玄関までやってきました。
ピンク色のミツバツツジがきれいに咲いていますね。
玄関で靴を脱ぎ、受付で拝観料500円を納めて、建物の中に入ります。
順路にしたがって進むと、左側に客殿があります。
客殿内で、座って庭園を鑑賞。
茶席もあるので、座りながらのんびりと庭園を眺めたい方は、抹茶をいただくと良いでしょう。
私が訪れた時にも、茶席でのんびりと庭園を鑑賞されている方がいましたよ。
方丈南庭
順路にしたがい、本堂の方丈へと進みます。
その途中には、祖師像が展示されています。
大きな顔が威圧感があります。
方丈の中には、狩野興以の作の襖絵が展示されています。
そして、方丈の南側には枯山水庭園の南庭が広がっています。
白砂が敷き詰められた庭園を見ていると、物思いにふけってしまいます。
しばらくの間、縁側に座って考え事をすれば、何か良いことを思いつきそうな気がするのは、私だけではないはず。
方丈の次は霊光殿の中に入ります。
ここには、歴代の足利将軍の木造と徳川家康の木造が安置されています。
家康の像は、もともと石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の豊蔵坊にあったのですが、明治時代の廃仏毀釈により、等持院に移されました。
庭園散策
霊光殿の次は、再び客殿に戻ってきます。
そして、スリッパを履いて庭園内を散策することに。
やはり、庭園は、歩きながら鑑賞したいですよね。
客殿の前にある池は芙蓉池。
初夏になると、ツツジが咲きます。
ツツジの次はサツキも咲くようなので、その時期に訪れると、池の中央にある浮島が華やかになっているのではないでしょうか。
庭園北側の小高い丘に建つ清漣亭(せいれんてい)の近くから庭園を眺めます。
清漣亭は、茅葺屋根の小さな茶室です。
足利義政が、村田珠光や相阿弥と茶道を興じた茶室です。
拝観案内によると、ここから望む芙蓉池は格別とのこと。
中に入ることはできないので、茶室の前から見下ろしましたが、確かに見事な眺めです。
でも、この場所に立ち続けると、他の拝観者の方の邪魔になるので、気を使うんですよね。
清漣亭の脇にある司馬恩公形の手水鉢。
手水鉢の後ろでは、白色のアセビの花が咲いていました。
また、清漣亭の近くでは、有楽椿(うらくつばき)もピンク色のかわいらしい花を咲かせていましたよ。
苔の上にたくさん花が落ちていたので、見ごろは過ぎていたのでしょうね。
なお、等持院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。