7月初旬。
まだ梅雨が明けていない京都は、比較的涼しく、散策が苦になるほど暑くはありません。
とはいうものの、日差しは夏そのものなので、長い時間、日の当たる場所にいると、さすがに暑くなってきますね。
夏と言えば、ハスの花が見ごろを迎える季節。
どのくらいハスが咲いているかを知りたくて、東寺を訪れました。
ハスは葉だけの状態
東寺は、京都駅から近鉄電車に乗り、東寺駅で降りると、すぐです。
堀にはたくさんのハスがあり、五重塔と一緒に見る景色がきれいなんですよね。
パッと見た感じでは、ハスの花が咲いているようには見えませんね。
まだ時期が早かったかもしれません。
それでも、少しくらいは咲いているだろうと思い、堀を見回してみたのですが、まったく咲いていませんでした。
やはり、梅雨が明けるまでは、ハスも咲かないのかもしれませんね。
堀の奥にある建物は宝蔵。
普段は、柵のような門が閉めてあって見にくいのですが、訪れた日は、何やら門のペンキ塗りが行われていて、開門されており、宝蔵全体を見ることができました。
宝蔵は、東寺の創建時に2つ建立され、宝物経巻が収蔵されていました。
平安時代の2度の火災で焼失し、鎌倉時代に文覚によって再建されたものが現在まで残ったとされていましたが、解体修理をしたところ、東寺創建時に近い頃のものではないかと考えられるようになりました。
宝蔵へと続く石橋の近くでは、青色のアジサイが満開となっていましたよ。
堀の中では、水面から顔を出している石の上でカメが甲羅干しをしています。
堀のそばでは、3羽のカモがお休み中でした。
2つの夜叉神堂
不二桜はすっかり葉だけの状態となっています。
その奥に見える五重塔と一緒に撮影するのは、定番ですね。
拝観入口付近には、同じような建物が2つ建っています。
これらの建物は夜叉神堂といいます。
夜叉神堂には、夜叉神が祀られています。
写真の手前に祀られているのが雄夜叉で、奥に祀られているのが雌夜叉です。
当初は、南大門の左右に祀られていましたが、拝まずに通った人に罰が当たったとされ、現在の金堂の手前に移動されました。
その後、慶長元年(1596年)にお堂を建てて安置するようになりました。
夜叉神像は、弘法大師空海の作と伝わっています。
ちなみに夜叉神は、歯を守護してくれるとのこと。
東寺では、食べるお守りを授かることができるそうですよ。
大師堂にやってきました。
大師堂は境内の西に建っています。
この建物の屋根を見ると心が落ち着くんですよね。
しっかりとお参りしておきましょう。
大師堂の南に建つ毘沙門堂は、都七福神めぐりの毘沙門天が祀られています。
その毘沙門堂の近くでは、早くもピンク色のサルスベリの花が咲いていましたよ。
その隣では、ガクアジサイも咲いていますね。
サルスベリの花を見ると、夏を実感しますね。
なお、東寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。