梅雨入り間もない時期に京都府宇治市の興聖寺(こうしょうじ)へ。
興聖寺は、紅葉の名所として知られています。そのため、秋になると多くの参拝者で賑わうのですが、今の時期は、ほとんど人がおらず、境内は静かです。
さすがに梅雨の時期は、興聖寺に限らず京都の観光名所は人が少なくなっていますね。
そのおかげで、のんびりと散策することができるのですが。
琴坂の新緑
興聖寺は、京阪電車の宇治駅から東に10分ほど歩いた辺りに建っています。JR宇治駅からだと、15分程度ですね。
参道の入り口に到着。
やはり人の姿は見えませんね。
入口の門をくぐり、参道へ。
興聖寺の参道は緩やかな坂道となっており、琴坂と呼ばれています。
秋になると紅葉のトンネルが出来上がりますが、今の時期は新緑のトンネルとなっています。
ゆっくりと琴坂を上っていくと、数人の方がスケッチをしていました。
スケッチをしている人たちが描いていると思われるのが、下の写真に写っている山門です。
青空を背景に建つ山門。
人が通るところが狭くなっているので、トンネルをくぐるような感覚があります。
境内のサツキ
竜宮造りの山門の先には、たくさんの花を付けたサツキ。
参道脇の整然と刈り込まれた赤いサツキは、まだ緑色も目立ちますが、十分に見ごろと言える状態です。
山門の向こうには、もうひとつ薬医門があり、その向こうに本堂の法堂(はっとう)が建っています。
それでは、本堂にお参り。
ついでに境内の西側に祀られている三面大黒天にもお参りをしておきました。
薬医門の先の敷地には、丸く刈り込まれたピンク色のサツキがたくさんありました。
それぞれの刈込はあまり大きくないものの、割と多くの花を咲かせていましたよ。
空に向かって咲くサツキの花。
サツキは、近くに寄ると、汚れが目立つことがあるのですが、興聖寺のサツキは、それほど汚れた感じではなかったですよ。
再び、山門と薬医門の間の敷地へ。
法堂のある敷地よりもこちらの方が、サツキの数が多くて見ごたえがあります。
満開のサツキの向こうに建つ鐘楼は、宇治十二景のひとつに数えられる「興聖の晩鐘」です。
鐘楼は、その奥にそびえる山とともに眺めるのがおすすめですよ。
サツキを観賞した後は、興聖寺を出て、全景を眺めることに。
境内をぐるっと石垣が囲み、その上に白色の塀があります。
まるで小さな城郭ですね。
背後の山と青空もとても爽やかでしたよ。
なお、興聖寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。