京都市上京区の妙蓮寺には、御会式桜(おえしきさくら)と呼ばれる桜が植えられています。
御会式桜は、ソメイヨシノとは異なり、花期が長いのが特徴です。その期間は、何と約6ヶ月。
10月から咲き始めた花は、寒い冬を乗り越えて4月上旬になると満開になります。
まだ満開になるには1ヶ月ほどありましたが、3月上旬に御会式桜を見るために妙蓮寺を訪れました。
新しい本堂とともに見る御会式桜
妙蓮寺は、市バス「天神公園前」から南西に5分ほど歩いた辺りに建っています。
妙蓮寺は、日蓮宗のお寺で、永仁2年(1294年)に造酒家の柳屋仲興(やなぎやなかおき)が日像上人に帰依して、邸をお寺に改めたのが始まりです。
もともとは別の場所に建っていたのですが、安土桃山時代に豊臣秀吉が聚楽第を造営するに際して、現在地に移ってきました。
建物は、天明の大火(1788年)以降に建てられたものです。
本堂は2012年に修理が行われ、きれいな姿に生まれ変わりました。
以前の本堂は、長い年月風雨にされされたためか、薄暗い感じの色になっていたのですが、今は明るいピカピカの建物に変わっています。
さて、目的の御会式桜はというと、本堂の手前でしっかりと花を咲かせていましたよ。
まだまだ華やかとは言えないですが、枝にはたくさんの花が咲いています。
花は、ソメイヨシノよりも小ぶり。木全体がピンク色に染めるような感じではありません。
以前に見た時は、もうちょっと大きかったのですが、今年はかなり花が小さくなっているように見えます。
頭上に咲く御会式桜を撮影。
やっぱり快晴の下で見る桜は、きれいですね。
次は、新しくなった本堂と一緒に撮影。
新しくなっているため、本堂の方が御会式桜よりも目立ちます。
今度は、縦にして本堂がすべて入らないように撮影。
こうして見た方が、御会式桜が目立っていいですね。
3月に入って京都も暖かくなってきました。
このまま順調に暖かくなれば、御会式桜ももっと華やかな姿になってくれるでしょう。
今回が今年初めてのお花見です。
3月上旬なので、まだ本格的な桜シーズンには早いですが、そろそろ東寺の河津桜も咲き始める頃ですね。
ちょっと早めに桜の花を見たいという方は、妙蓮寺に訪れて御会式桜を見ると良いでしょう。
なお、妙蓮寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。