学問の神様の菅原道真を祀る北野天満宮の入口は、今出川通に面する南側の鳥居です。
市バスの停留所が南にあるので、参拝者は、基本的に南から境内に入ることになります。
でも、毎回、南から入るのは何なので、今回は北から境内に入ることにしました。
裏の社にお参り
境内の造りから北に入口はなさそうな北野天満宮ですが、そんなことはなく、しっかりと北門が建っています。
一瞬、お寺の門のように見えますが、左右に狛犬が鎮座しているので、神社だということがわかりますね。
境内に入る前に北門の前にある西陣名技碑を紹介しておきます。
この大きな石碑は、西陣織の技術の改良に貢献した五世伊達弥助を讃えるために建立されたものです。
北野天満宮が建つ辺りは、西陣織が盛んな地域なので、ここに置かれているのは納得です。
詳しい情報は、「フィールド・ミュージアム京都」というWEBサイトの以下のページをご覧になってください。
北門をくぐり境内に入って少し進むと、本殿の裏に到着します。
本殿の裏には、実は裏の社と呼ばれる御后三柱(ごこうのみはしら)という神坐があります。
この存在を知っている方は、なかなかの通ですね。
祀られているのは、天穂日命(あめのほひのみこと)、菅原清公(すがわらのきよきみ)、菅原是善(すがわらのこれよし)です。
天穂日命は、菅原道真の遠い祖先の神で、清公は道真の祖父、是善は道真の父です。
清公は、空海とともに遣唐使として唐に渡った人物で、是善は文才に秀でた人物として知られています。
菅原家の家系は賢い人ばかりだったようですね。学業成就を祈願するなら本殿だけでなく、裏の社にも参拝しておいた方が良さそうです。
三光門から楼門へ
裏の社に参拝を済ませた後は、本殿をグルっと半周して三光門の前へ。
本殿にお参りをする方は、若者や修学旅行生が多いですね。
修学旅行で北野天満宮に訪れるということは、受験勉強に力を入れている学校なのでしょうか。
しっかりお参りしてご利益を授かってください。
三光門から南に進み絵馬所付近に到着。
近くには、大きな牛が鎮座しています。
北野天満宮に来たら、一体何頭牛がいるのか数えたくなりますが、今まで全部数えたことはありません。
すべて数えられる人は、おそらく、ほとんどいないでしょうね。
特に本殿に吊るされている鈴の上にいる牛には、なかなか気づかないのではないでしょうか。でも、あそこの牛は北野天満宮の七不思議のひとつに数えられているので、意外と有名かもしれませんね。
そして、楼門から参道に出て、北野天満宮を後にしました。
ちなみに帰りも南の鳥居から出ずに東から出ましたよ。
なお、北野天満宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。