京都市上京区の北野天満宮から南東に10分ほど歩くと立本寺(りゅうほんじ)というお寺が現れます。
このお寺をご存じない方も多いと思いますが、実は知る人ぞ知る桜の名所なのです。
立本寺のことは以前から知っていたのですが、訪れたのは今回が初めてです。
桜色に染まる境内
立本寺の入口に到着すると、満開のソメイヨシノが出迎えてくれました。
門の前で、これだけのソメイヨシノを見ることができるのですから、境内は、もっとたくさんの桜が植えられていることでしょう。
門をくぐると、参道にも満開の桜。まさに今が見ごろといった状況です。
境内には、所狭しと桜の木がびっしり植えられています。
桜の数が多すぎて、花で本堂が隠れてしまっています。
立本寺の境内には、カメラを持った写真愛好家らしき方が何人かいましたが、お花見している多くの方は、地元の方のようです。
隣接する児童公園は、合唱の練習をしているご婦人たちやのんびりとお弁当を食べている人などがいて、とても和やかでした。
さて、再び境内に目を移すと、ソメイヨシノに混ざって本堂の前に枝垂桜が植えられているのを発見しました。
花は、ソメイヨシノと同じ白っぽい色をしています。
地面につきそうなくらい枝が垂れ下がっていますね。
満開の花が重そうです。
境内に数あるソメイヨシノの中で、最も存在感があったのが、下の写真に写っている木でした。
幹の低いところから長く伸びた枝には、びっしりと花が付いています。
本堂に向かうには、かなり低い姿勢で歩かないと、枝が体に当たってしまいます。
近くに寄ってみると、ボリューム満点です。花と花の間にほとんど隙間がありません。
他のソメイヨシノも上の写真と同じくらい枝に花がびっしりと付いていました。
もうすべての桜が満開になっているように思いましたが、よく見ると2本の枝垂れ桜がまだつぼみの状態でした。
おそらく、この枝垂桜は、ソメイヨシノが終わる頃に見ごろを迎えるんでしょうね。
それにしても立本寺の境内は、どこを見ても桜色に染まっています。
お堂の陰から境内を見渡すと、桜であふれかえっていました。
桜が、まるで雲や霞のように見えますね。
いつまでも桜の中にいたくなりますが、そういう訳にもいかないので、20分ほどで立本寺から立ち去りました。
立本寺は、桜の季節に一度は訪れてほしいお寺ですね。
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