紅葉の名所が数多くある嵯峨野。
その中でも、特に人気があるのが常寂光寺です。
もちろん他の紅葉の名所も多くの観光客の方が訪れるのですが、人が途切れることなく境内に吸い込まれていく紅葉の名所は、嵯峨野では常寂光寺だけではないでしょうか。
この観光客の方の群れに着いていくと、無意識のうちに常寂光寺の門をくぐってしまいます。
上から染まりゆくカエデ
常寂光寺の拝観受付は、門をくぐった左にあります。
拝観料は400円。
受付を済ませて前方を見ると、境内はほとんど緑色の状態。
特に仁王門付近は、青葉だらけです。
ちょっと時期が早すぎたかなと思ったものの、拝観料を納めた後なので、引き返すわけにはいきません。
石段を上り、仁王門を見下ろすようにカエデを見ると、上の方の葉は真っ赤でした。
しかし、下の方は緑色から黄色に変化し始めたばかりの状況です。
石段を上り切り、本堂へお参り。
本堂手前のカエデは、オレンジ色です。仁王門付近よりかは紅葉が進んでいます。
本堂の裏には、庭があり、縁側に座って紅葉を観賞することができます。
こちらの紅葉は、赤、オレンジ、黄、緑と色とりどり。
多くの拝観者の方が、見とれていました。
庭園の紅葉を楽しんだ後は、再び上に進んでいきます。
常寂光寺の境内は、山の斜面に建っているので、上に行くほど日当たりが良くなり、カエデも鮮やかに色付いていきます。
多宝塔の周囲のモミジ
真っ赤なモミジ越しに見る多宝塔は、味があります。
さらに山に登っていくと、多宝塔を見下ろすように境内の紅葉を観賞できます。
入口付近のカエデの色付きの悪さから、一時は境内もほとんど紅葉していないのではないかと心配しましたが、山の上は十分に見ごろに近い状態でした。
多くの方が、ここで折り返してしまうのですが、常寂光寺の境内は、さらに上に行くことができます。
一番上は絶景スポットなので、常寂光寺に訪れたら、ここまで登ってきてほしいですね。
下の写真の左の高い山は比叡山。右端の茶色の三角形となっている山が大文字山です。
この日は、空気が澄んでいたので、とても見晴らしが良かったです。
絶景を眺めた後は、山を下りていきます。
途中、再び本堂付近へ。
多くの拝観者の方が、本堂の前のカエデにばかり夢中になっていて、真後ろにある金色のイチョウには気づいていないようでした。
常寂光寺に訪れた時は、このイチョウもお忘れなく。