京都市上京区の京都御苑の西に護王神社が建っています。
護王神社の境内には、いろいろなところに猪がいますが、これは当社の祭神の和気清麻呂(わけのきよまろ)が猪と深い縁があることが理由です。
一体、境内にどれくらいの猪がいるのか気になったので、15分ほど境内の猪を探してみました。
さりげないところにいる猪たち
護王神社が猪を霊猪として祀っているのは、和気清麻呂が宇佐八幡宮にお参りをする際に現れた300頭もの猪が道案内をしたという故事によります。
この時、清麻呂は足を病んでいたのですが、不思議とそれも治ったと伝えられています。
このことから、護王神社は、足腰のけがや病気を治してくれるご利益があると信仰されています。
護王神社の入口は東と北にあります。
まずは、東の鳥居へ。
通常の神社なら鳥居の前に狛犬がいるのですが、護王神社の場合は、2体の狛猪が出迎えてくれます。
鳥居の狛猪の近くには、木の切り株のようなものの上に立つ猪の像もあります。
だいたい鳥居付近の猪は、これくらいだろうと思ってしまいますが、密かに塀の屋根の上にも猪がいます。
この猪はちょっと気付きにくいですね。
鳥居をくぐって境内に入り、手水屋に向かうと、ここにも猪がいました。
多くの神社では、龍の口から水が流れているのですが、護王神社の場合は、逆立ちした猪の口から水が流れています。
この姿勢はかなり苦しそうですね。
手水屋の水で手を清めた後は、拝殿へ。
こちらには、猛々しい姿の狛猪がいます。
空に向かって吠えているように見えますね。
拝殿の次は本殿にお参り。
足腰の健康を祈願しておきましょう。
もちろん本殿の近くにも猪はいます。
本殿の左側の「祈願殿」と刻まれた石の右側に猪が立っています。
下の写真に写っている猪は正面を向いています。
本殿脇の猪の近くには、霊木に彫られた飛翔親子猪がいます。
下の写真だと、どれが猪なのかわかりにくいですね。
ということで、拡大した写真を掲載。
写真の中央に猪の顔があるのがわかると思います。
この霊木には、他にも何頭か猪が彫られています。
私が護王神社で確認した猪は以上です。
もっと時間をかけて境内を散策すれば、まだまだ猪を見つけることができたかもしれません。
護王神社に訪れた時は、ぜひ様々な猪を探してください。
なお、護王神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。