毎年春と秋に一般公開される京都御所。
2011年は、10月31日から1週間公開されます。
ということで、さっそく一般公開初日に京都御所に訪れてきたので、その模様をお伝えします。
紅葉にはまだ早い
毎年、秋の一般公開は、紅葉の時期より若干早いという感じなのですが、2011年はさらに早く公開されました。
御所の西側の宜秋門から反時計回りに拝観していきます。
入口で、定番の手荷物チェックを受けて、いざ御所内へ。
最初に現れる建物は、昇殿を許された者が参内するときの玄関となっている御車寄(おくるまよせ)です。
玄関には、長沢蘆州作の「月に雁」が展示されています。
御車寄の次は、諸大夫(しょだいぶ)の間の襖絵を鑑賞し、新御車寄(しんみくるまよせ)へと進みます。
新御車寄も玄関なのですが、こちらは天皇皇后両陛下専用となっています。
入口には、五節舞姫(ごせちのまいひめ)の人形が展示されています。
説明書によると、五節舞は、天武天皇が創設した舞とされており、天皇が吉野宮で琴をひいたときに天女が舞い降り、袖を5回ひるがえして舞ったことが起源だと伝わっています。
新御車寄の次は、御所の一番南の建礼門を過ぎ、日華門へと向かいます。
日華門には、月輪未生流、嵯峨御流、御室流(おむろりゅう)の活花が展示されています。
この中だと、華やかな嵯峨御流が私の好みですね。
日華門をくぐると、即位礼など重要な儀式を行う紫宸殿(ししんでん)が現れます。
何度も見ているのですが、紫宸殿の大きさにはいつも圧倒されます。
春の一般公開の時は、正面から建物全体を写真に収めることができたのですが、残念ながら今回は、紫宸殿の手前からしか撮影できないようになっていました。
紫宸殿の次は、北の清涼殿へ移動。
建物の手前にある呉竹の鮮やかな緑色が印象的でした。
そして、いよいよ御所内の庭園へと向かいます。
庭園の前には、小御所と御学問所(おがくもんじょ)という2つの建物が建っています。
小御所には、管弦を演奏している人形たちが座っています。
五節舞姫もそうですが、管弦の人形は、なんとも風流ですね。
小御所の前にある御池庭(おいけにわ)もさわやかでした。
御池庭の次は、もうひとつの庭園の御内庭(ごないてい)へ。
こちらは、秋が深まると紅葉を楽しめるのですが、やはり、今回の一般公開は時期が早かったため、ほとんど色付いていませんでした。
ちょっと残念ですね。
この後は、御三間を観て、出口へと向かい、拝観を終了しました。
なお、京都御所の詳細については以下のページを参考にしてみてください。