京都市北区には、足利尊氏が創建した等持院(とうじいん)というお寺があります。
最寄駅は、京福電車の等持院駅です。
等持院は、歴代の足利将軍の木造が安置されていて、なかなか興味深いお寺なので、歴史好きの方に一度は訪れてほしいですね。
そして、等持院に訪れた後は、その鎮守社の六請神社(ろくしょうじんじゃ)にも参拝してほしいところです。
天照大神など6柱を祀る
六請神社は、もともと衣笠山の山麓にありました。衣笠山に鎮まる先人の霊を祀るために創建されたそうです。
そのため、以前は、衣笠御霊とも呼ばれていました。
社名が六請神社となったのは、祭神に天照大神など6柱を勧請(かんじょう)し、祀って以降とのこと。
その後、等持院が創建されると、その鎮守社として境内に祀られるようになりましたが、明治時代の神仏分離によって、等持院から現在地に移されました。
力石大明神
以上、簡単に六請神社の成り立ちを紹介しました。
それでは、境内を見ていきましょう。
まずは入り口の鳥居です。
下の写真に写っているオレンジ色の柱に提灯が付いているのが鳥居に見えてしまいますが、本物の鳥居は、その奥にあります。
写真では、見えにくいですが、白い石造りの立派な鳥居ですね。
境内に入ると、いくつか建物があります。
とりあえず、まずは本殿にお参りです。
これと言って境内には、変わったものがないように思いましたが、境内の東に力石大明神という神社があるのを発見。
力石大明神には、大きな石が祀られています。
この大きな石を祈願して持ち上げれば、あらゆる力を授けてくれると伝えられています。
近くにあった力石大明神の説明書によると、多数の人々がこの石を持ち上げて、安産、学力、試験、就職、その他誓願成就を祈りご利益を授かったそうです。
ただ、力石大明神の石は、普通の人には持ち上げることは難しいのではないでしょうか。
無理して持ち上げると腰を悪くしそうです。
なので、そういった参拝者の方は、大きな石を持ち上げる代わりに小さな神石に氏名、性別、年齢、お祈りの事由を書いて奉納すれば、ご利益を授かることができるようです。
そして、ご利益を授かることができたら、また、小さな神石に誓願成就とお礼を書いて奉納します。
説明書には、「必ず」と書いてあったので、誓願成就の暁には、力石大明神にお礼参りをしなければならないみたいですね。
あらゆる力を授けてくれる六請神社の力石大明神。
一度はお参りしておきたいですね。
なお、等持院の詳細については、以下のページを参考にしてみてください。