阪急上桂駅を西にまっすぐ進むと分かれ道が現れます。
そこには、右に行くと地蔵院、左に行くと浄住寺と記されています。
地蔵院は竹の寺として有名ですが、私にとって、浄住寺は全くその存在を知らないお寺です。
当然、浄住寺に興味がわいてくるもので、地蔵院の拝観後に訪れてみました。
見慣れない建物と緑に包まれた境内
浄住寺の入り口に到着すると、そこには、どことなく不思議な雰囲気があります。
不思議な感じがする要因のひとつは、どうやら下の写真に写っている門のようです。
通常の門と異なり、屋根がありません。
門をくぐり、先に進むと両脇が緑に覆われた石段が現れます。
浄住寺は、黄檗宗のお寺です。
創建は、弘仁元年(810年)と伝えられており、当初は常住寺と称していました。
現在の寺名となったのは、鎌倉時代に葉室定嗣(はむろさだつぐ)が中興した時です。
その後、戦乱で荒廃しましたが、江戸時代に再興され、律宗から黄檗宗に改められました。
京都では黄檗宗のお寺は珍しいため、浄住寺の境内には、他のお寺では見かけないような建物がいくつかあります。
下の写真に写っている江戸時代に再建された本堂も、珍しい形をしていますね。
この本堂は、奥に開山堂、寿塔と続いています。
本堂の左には、何やら古ぼけたお堂が建っています。
この御堂には、聖観世音が祀られており、洛西三十三ヶ所観音霊場の第30番札所となっています。
上の御堂の奥には、小さな祠があります。
祠の付近を探索したのですが、これがどのようなものなのかは、わかりませんでした。
本堂の右手に建つのは庫裡(くり)です。
庫裡の入り口には、浄住寺の山号の葉室山(はむろざん)の額がかかっています。
庫裡の近くから境内を見渡すと、どの建物も緑に包まれていました。
浄住寺には、友人と2人で訪れましたが、境内には他に1名の参拝者がいただけで、非常に静かでした。
境内には、緑が多かったので、お寺の中にいるというよりも、森の中に建物が建っているという感じでしたね。
特にカエデの新緑が美しく、きっと、秋の紅葉も見事なのだろうと思い、検索したところ、紅葉の浄住寺の写真が掲載されたブログを見つけました。
秋も参拝者があまりいなさそうなので、お寺の紅葉を一人占めできそうですよ。
なお、浄住寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。