叡山電車の八幡前駅から東に5分ほど歩くと三宅八幡宮という神社に到着します。
三宅八幡宮の創建は、かなり古く、平安遷都(794年)の100年ほど前と伝えられています。
歴史ある神社なので、一度はお参りしておきたいと思い、5月中旬に訪れてきました。
境内は鳩だらけ
先ほど、三宅八幡宮は八幡前駅が最寄り駅と述べましたが、参拝する時は、三宅八幡駅で下車して、道路に建つ朱色の大きな鳥居をくぐりたいですね。
この鳥居から500メートルほど進むと境内の入り口に着きます。
鳥居の前に立つと何か違和感を感じます。
軽く周りを見渡すと、その違和感の理由がわかりました。
通常、神社の鳥居の左右には狛犬がいるのですが、三宅八幡宮は、なんと狛犬の代わりに狛鳩がいるのです。
左側の鳩は座った姿勢。
反対の右側の鳩は立った姿勢です。
どちらも口を閉じています。
境内には、本物の鳩もたくさんいます。
鳥居をくぐって、本殿へと進むと、途中に狛犬が置かれています。
その狛犬の頭にも鳩がいました。
この鳩にとって、狛犬の頭はお気に入りの場所なのでしょうか。
疳の虫封じのご利益
たくさんの鳩がいる境内を北に進み、本殿にお参り。
三宅八幡宮のご利益は、疳の虫封じで、幕末から子供の疳の虫除けの神様として崇められてきたそうです。
他にも夜泣き封じのご利益があるそうなので、お子さんの寝つきが悪いと困っている方は、参拝すると良いのではないでしょうか。
お参りを済ませた後は、本殿の周りを散策。
すると、本殿の裏に鈴が吊るされているのを発見しました。
北野天満宮の本殿にも裏の社があるので、同じようにこちらからも参拝することができるのでしょうか。
とりあえず、鈴を鳴らしてお参りしておきました。
境内の池と水車
参拝を終えた後は、しばし休憩。
三宅八幡宮の境内には、池があり、中央からは噴水が上がっています。
池の水と後ろの新緑を眺めていると、心が安らぎますね。
池の中を泳ぐ鯉たちも涼しそうです。
池の奥には古い水車が置かれています。
近くにあった解説を読むと、江戸時代中期、当時の代官であった五味藤九郎の努力によって、この地域に多数の水車が設けられたとのこと。
水車は主に精米に使用されていたようで、水車がここに置かれているのは、当時の生活を知る上での参考資料とするためだそうです。
三宅八幡宮は、狛鳩がいたり、水車があったりと、他の神社では見ることができないものがある神社ですね。