京都市右京区の大覚寺には、大沢池(おおさわのいけ)という池があります。
この池は、中国の洞底湖(どうていこ)を模したところから底湖と呼ばれ、春になると池の周囲に植えられた桜が花を咲かせます。
ということで、桜がちょうど満開になった頃に大沢池と大覚寺を訪れました。
桜を観賞しながら大沢池を回遊
大沢池の入場料は500円です。
この入場料には、大覚寺の拝観料も含まれています。
以前、5月下旬に大覚寺に訪れた時には、大覚寺の拝観料だけでは大沢池に入場することができませんでした。
なので、春に大覚寺に訪れるとお得ですね。
大沢池の入り口は池の南西の角にあり、そこから時計回りで池を回遊します。
入り口付近には茶席が用意されていて、そこからの大沢池の眺めは見事です。
私が大沢池に訪れた時の天気は曇りでした。
晴れていたら、池の周りの桜が、もっときれいだったんでしょうね。
大沢池の見どころのひとつが、桜に囲まれた朱色の心経宝塔です。
心経宝塔は、歴史のありそうな建物ですが、建立されたのは昭和42年(1967年)で、嵯峨天皇心経1150年を記念したものだとか。
よく見ると、確かに朱色の部分は、最近塗られたような鮮やかさですね。
そして、よくガイドブックで見かけるのが、大沢池越しに見た心経宝塔の写真です。
下のような写真を過去に目にしたことはありませんか。
大沢池の桜と心経宝塔は、よく似合っていますね。
私が大沢池に訪れた時は、桜は満開だったのですが、風が吹くとひらひらと散っていたので、そろそろ終わりに近づいていたようです。
この頃になると、小さなカエデの新緑が増え始めます。
大沢池の南まで来ると、そろそろ出口に近付いてきます。
この辺りから眺める大沢池は、その後ろに大覚寺が見えるので、風情があります。
心経宝塔は、桜に隠れて、ここからではよく見えません。
天気は曇っていましたが、桜が満開だったので、大沢池の回遊は満足のいくものでした。
大覚寺境内の桜
大沢池の次は大覚寺へ。
境内入り口の桜も満開です。
大覚寺は、建物内を拝観することができます。
狩野山楽の襖絵など、貴重な宝物を鑑賞できるので、こういったものに興味がある方におすすめです。
また、写経もできます。
建物内を順路に従い、東端の五大堂まで来ると、唐門前に植えられた枝垂れ桜を見ることができます。
かなり見頃に近付いていますね。
さらに五大堂からは、大沢池を眺めることができます。
五大堂から大沢池を眺めると、不思議と心が落ち着きます。
春のお花見には、大沢池と大覚寺を外すことはできませんね。
なお、大覚寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。