京都市左京区の京阪電車の出町柳駅近くに長徳寺というお寺が建っています。
観光寺院ではないので、普段、訪れる方が少なく、その存在を知っている方もあまりいらっしゃらないのではないでしょうか。
ところが、春になると門前で足を止めて、多くの方が見とれているものがあります。
それは、紅紫色の花が満開のおかめ桜です。
花弁がびっしりと密集したおかめ桜
出町柳駅を出て南に1分ほど歩くと長徳寺に到着します。
門前には、カメラを構えた方が2人いらっしゃいました。
私も門前で、おかめ桜の写真を撮影することに。
近くにあった説明書によると、おかめ桜は、イギリスの桜研究家イングラムが1947年に寒波桜と豆桜を交配して作出したものだそうです。
開花時期は比較的早く、3月中旬から下旬です。
門を背景に撮影してみました。
背景が黒っぽいので、紅紫色の花が際立ちます。
近くによって花を見ると、かなり密集して咲いていることがわかります。
しかし、蜂がたくさん蜜を吸いに来ていたので、あまり近付いて撮影するのは危険です。
下の写真にも中央やや上に蜂が写っていますが、わかりますか?
次は、青空を背景におかめ桜を撮影。
やっぱり晴れた空と桜は似合います。
長徳寺に植えられている桜は、おかめ桜1本だけのようですが、満開のおかめ桜を見るだけで十分に満足できます。
枝垂れ柳も良い感じ
長徳寺のおかめ桜に夢中になっていると、ついつい見逃してしまいそうになるのが、高野川沿いの枝垂れ柳です。
道路を挟んだ向こう側にたくさん植えられているので、長徳寺からも見ることができますよ。
透けるような薄緑色が爽やかです。
枝もすごくやわらかそうで、まっすぐに垂れ下がっています。
しかし、枝垂れ柳は、あまり近付いて見るよりも遠目で見た方がきれいですね。
春は桜ばかりに夢中になってしまいますが、川沿いに植えられた枝垂れ柳を見るのも良いものですよ。
最後に高野川付近から長徳寺を撮影。
ここからだと、おかめ桜、大文字、青空がきれいに見えます。
出町柳駅の近くには、下鴨神社もあります。
下鴨神社の参拝前もしくは参拝後に長徳寺のおかめ桜を見に行ってみてはいかがでしょうか。
また、出町柳駅周辺には、あまり知られていないけど興味深いお寺がいくつかあります。
時間があれば、駅周辺を散策してみても楽しいですよ。