嵯峨野に建つ清凉寺は、梅の名所として知られています。
そろそろ梅が咲き始めているだろうと思い、2月15日に清凉寺に訪れてみました。
そこで、今回の記事では、清凉寺の梅の開花状況をお伝えしたいと思います。
境内の3ヶ所に植えられている梅
清凉寺は、嵐山の渡月橋から北に10分ほど歩くと到着します。
歩いて行くと正面に立ちはだかるように大きな仁王門が現れるので、迷うことはありません。
清凉寺の梅は、仁王門をくぐって左側の多宝塔の前、本堂の右手前の茶所、その奥の阿弥陀堂の前の3ヶ所に植えられています。
1.多宝塔前
まず最初に観に行ったのは、多宝塔前の梅です。
ピンク色の梅の花が、たくさん咲いてはいますが、まだまだつぼみが多い状態ですね。
多宝塔は、境内の西側に建っています。
なので、夕方近くに訪れて写真を撮影すると逆光になってしまいます。
私が訪れた時間は、ちょうど夕方前だったので、上の写真も逆光になっています。
きれいな写真を撮影するなら、午前中に訪れるのが良いでしょうね。
2.茶所
次に観に行ったのは、本堂右手前の茶所の梅です。
清凉寺の境内では、最も多くの梅の木が植えられている場所です。
紅白の梅の木が植えられていて、賑やかなのですが、まだ見頃には早かったようですね。
下の写真の梅は、まずまず咲いています。
五分咲き程度でしょうか。
3.阿弥陀堂手前
茶所の梅を観た後は、そこから少し北に建つ阿弥陀堂へ。
移動距離はほとんどありません。
ちなみに阿弥陀堂は、源氏物語に登場する光源氏のモデルとされる源融(みなもとのとおる)の山荘の棲霞観(せいかかん)があった場所に建てられたものです。
阿弥陀堂の手前には、2本の梅の木が植えられています。
少し背が低い梅の木なので、あまりボリュームがないように見えますが、そろそろ見頃と言った感じです。
境内の見取り図によると、阿弥陀堂前の梅は、「軒端(のきば)の梅」と言うそうです。
2012年3月8日追記:上の写真に写っている梅の前に植えられているのが軒端の梅です。
濃いピンク色の梅は、花弁がびっしり。
もう1本の梅は、薄いピンク色の花をつけています。
白梅のようにも見えますが、真っ白じゃないですね。
透けるような花弁の薄さと淡い色。
繊細さを感じさせる梅の花です。
清凉寺の梅は、この日の状況から想像すると、2月20日以降に見頃を迎えるのではないでしょうか。
境内だけなら拝観料が必要ないので、嵯峨野散策の際に立ち寄って、ぜひ梅を観てください。
なお、清凉寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。