地下鉄蹴上駅付近には、南禅寺や永観堂といった有名な観光名所があります。
蹴上駅から出てくる観光客の方の多くは、南禅寺や永観堂方面に向かい、その反対方向に足を運ぶ方は少ないようです。
こちらにも日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)という興味深い神社があるのですが、蹴上駅から歩いてすぐにも関わらず、見落とされがちですね。
山を背に建つ社殿
日向大神宮の入り口には、蹴上駅から南禅寺とは反対方向に3分ほど歩くと到着します。
左側に安養寺と書いてありますが、右側の道をまっすぐ進むと日向大神宮の境内が現れます。
途中、疎水を見たり、懐古庵迎賓閣という建物を見たりできるので、10分ほどの坂道もそれほど苦にはなりません。
そして、境内につながる石段に到着。
この石段を一段ずつ上っていくにつれて、境内にある建物が少しずつ見えてきます。
神社の背後にある山がなんとも雄大です。
背後だけでなく、よくよく周りを見てみると神社の四方は山で囲まれています。
なんとなく街中にある神社よりも、日向大神宮のように山に囲まれた神社にお参りする方が、ご利益がありそうに感じます。
鳥居をくぐって境内に入ってみます。
境内は静かで、人の気配がしません。
やはり、日向大神宮の存在を知っている観光客の方は少ないようですね。
拝殿の北側には、外宮が建っています。
外宮には、天津彦火瓊々杵尊(あまつひこほのににぎのみこと)、天之御中主神(あめのみなかぬしのみこと)が祀られています。
外宮の北にある橋を渡り、石段を上ったところに建っているのが内宮です。
天照大神、多紀理姫命(たきりびめのみこと)、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、多岐都姫命(たぎつひめのみこと)が祀られています。
内宮の背後には、山が迫っています。
山が崩れてこないかとひやひやするようなところに落ち着きのある造りの内宮が建っているというのが興味深いですね。
幾筋もある山道
内宮にお参りした後は、その西側にある山道を上ってみることに。
この山道を40メートルほど上ったところには、「天の岩戸くぐり」というものがあるとのこと。
下の写真が、その天の岩戸くぐりです。
岩に穴があいていて、その先は真っ暗です。
ここをくぐると開運厄除のご利益があるそうです。
しかし、中に入った途端に入口がふさがれてしまうんじゃないかなんて想像すると、なかなか入ってみる勇気がわいてきません。
そこで、穴に入る前に岩の周囲を調べてみると、反対側に出口があることがわかりました。
しかも、案外深くありません。
そうとわかれば、何も恐れることなくあっけなく穴をくぐりぬけることができました。
これで、厄がはらわれ、運が開けます。
次は、鳥居近くに建つ縁結びの福土神社にお参りです。
福土神社の近くからも山道が延びています。
こっちにも何かあるに違いないと思い、山道を上ってみることに。
山道は意外と短く、すぐに頂上に着きました。
そこにあったのは、ただの電信柱でした。
特にこちらの山道を上る必要はありませんね。
再び、境内を横切り、天の岩戸くぐりの方へ。
天の岩戸くぐりの付近にも山道があり、どうやらここから南禅寺に行ける模様。
ところが、山道を10分歩いても20分歩いても南禅寺に辿り着きません。
それどころか、だんだん山道が細くなり、いつしか道なのかどうかわからないところを歩いていました。
どうやら迷ってしまったようです。
これ以上山の中を歩き続けても南禅寺に辿り着きそうになかったので、日向大神宮に戻りました。
いやいや、一歩間違えば遭難するところでした。
なお、日向大神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。