宇治市の平等院の近くには、県神社(あがたじんじゃ)という神社が建っています。
もともとは、平等院の鎮守社だったようですが、現在は独立した神社です。
境内はそれほど広くないのですが、参道は宇治橋から南に400メートルほどの長さがあり、両者の違いの大きさにちょっと違和感を感じますね。
歴史は古いが社殿は意外と新しい
県神社は、国道3号線沿いの交差点に建っています。
国道3号線は、それなりに交通量が多い道路なのですが、県神社の境内には、私と友人の他に2名の女性がいるだけと少し寂しい感じです。
県神社の歴史はかなり古く、上代の宇治県の守護神として創建されたのが始まりと伝えられています。
しかし、社殿を見る限りでは、それほど古い感じがしません。
それもそのはず、本殿は江戸時代に再建され、その後、昭和になってからも建て直されているそうです。
本殿の手前には、立派な枝垂れ桜が植えられています。
私が、県神社に訪れたのは、6月下旬だったので、枝にはたくさんの緑の葉が付いていました。
この枝垂れ桜は、春になるとたくさんの花を咲かせそうですね。
「K.W.C. PhotoBlog」さんの縣神社のあがた桜の記事では、春に撮影された枝垂れ桜の写真が掲載されています。
やはり、想像通り、枝いっぱいにたくさんの花を付けています。
枝垂れ桜は境内に1本だけしかありませんが、春には、この1本を観るために県神社に訪れる価値はありそうですね。
県神社は、それほど広くない神社なので、本殿にお参りした後にいろいろと境内を観て廻っても、10分程度で散策は終了しました。
野良犬かそれとも番犬か?
県神社に入ってから、ずっと気になっていたのですが、境内には1匹の犬が寝転んでいました。
鎖につながれていないので、野良犬かと思ったのですが、よく見るとしっかりと首輪をしています。
その首輪には、「県神社」と書かれていました。
どうやら、神社で飼われている犬のようですね。賽銭泥棒を退治するための番犬なのでしょうか。
しかし、私が境内に入ってからずっと寝ていたので、番犬でもなさそうです。
この日は、1日中暑かったので、犬も疲れて寝転がっていたのでしょう。
家に帰って検索で調べてみたのですが、県神社の犬は結構有名なようで、マスコット犬として参拝者の方に可愛がられているそうです。
私が近付いても触っても吼えることがなかったので、かなり人に慣れていますね。
県神社の参拝は、それほど時間がかからないので、平等院の拝観後などに訪れてみてはいかかでしょうか。
なお、県神社の詳細については、以下のページを参考にしてみてください。