京都の中心部は、近代的な建物が多いのですが、お寺や神社の境内に入ってみると、視界からそのような建物が消えて、数百年前の時代にさかのぼったように感じたり、自然の中に入り込んだように感じることがよくあります。
京都駅から西に15分ほど歩いた辺りにある梅小路公園も、そのように感じる場所のひとつです。
芝生広場のヒマワリ
京都の夏は、非常に暑いと言われます。
その理由は湿気が多いことなのですが、梅小路公園の芝生広場に行くとジメジメとした気候でも、気持ちは爽やかになることができます。
面積は2.5ヘクタールあり、東京ドームの約半分ほどの広さ。
これだけの広さがあると周囲の建物が気にならなくなるので、ちょっとだけ田舎に来たように感じます。
夏の芝生広場が、爽やかな気持ちにさせてくれる理由は、ヒマワリ畑があるからです。
写真は2009年7月に撮影したものですが、この日は曇り空で、空気がジメジメとしていました。
しかし、芝生広場のヒマワリを観ていると空気はジメジメしていても、気持ちはカラッとしてきます。
ヒマワリ畑の近くでは、男性の方が昼寝をしていましたが、芝生の上だとフワフワして心地よさそうですね。
梅小路公園は、ヒマワリの他にもたくさんの花が植えられています。
黄色、紫色、赤色、白色など色とりどりの花で埋め尽くされた公園は、都会では珍しいですね。
公園の南側に行くと、河原遊び場という一角があります。
河原遊び場は、水が流れているので、この辺りを散歩してるとなんとなくひんやりとしてきます。
河原遊び場の西側には、いのちの森があり、たくさんの木が植えられています。
夏の暑い日でも木陰の中なら、涼しく公園の中を散歩できますね。
梅小路蒸気機関車館
梅小路公園を散策した後は、隣にある梅小路蒸気機関車館に訪れてみるのもいいでしょう。
私は、建物の中に入ったことがないのですが、外からでも電車や駅、線路を眺めることができます。
入館料は、大人400円、子供100円です。
夏休み期間中は、休館日がないので、いつでも遊びに行くことができますよ。
余談ですが、梅小路蒸気機関車館は、以前は機関車庫として利用されていました。
機関車庫は、空中から見ると円いターンテーブルと扇形に敷かれた線路がはっきりとわかるため、第2次大戦の時、原爆の投下予定地とされていました。
米軍は、日本の大都市を順番に空襲する計画を立てており、その中に京都も含まれていたのですが、長崎への原爆投下の後、日本が無条件降伏をしたことで、京都の空襲は回避されています。
もしも、終戦が8月15日よりも遅かったら、現在の文化財のほとんどが破壊されていたことでしょう。
なお、梅小路公園と梅小路蒸気機関車館の情報は、下記の公式ホームページをご覧ください。
- 梅小路公園
梅小路蒸気機関車館
宿泊
追記
- 2019年5月28日
梅小路蒸気機関車館は2015年8月末に閉館しました。跡地には、2016年4月29日に京都鉄道博物館ができています。