境内は意外と広い檀王法林寺

京阪電車の三条駅は地下にありますが、地上に出てみるとバスターミナルやビルがあり、いかにも賑わいのある駅といった感じがします。

また、街を歩いている人も、観光というよりは、京都にショッピングや遊びを目的として来ているように見えますね。

そんな繁華街の中にある三条駅ですが、じっくりと周りを眺めていると、檀王法林寺というお寺があるのに気付きます。

南門は小さくても境内は広い

檀王法林寺の南門は、三条通りに面した市バスの停留所の後ろにあります。

停留所には、バスを待つ人たちが並んでいることや南門があまり大きくないことから、お寺が建っているのに気付かない人が多いと思います。

私も三条駅には、何度も行ったことがありますが、檀王法林寺が建っているのに気付いたのは、つい最近のことです。

南門

南門

南門から境内に入場してみると、意外と境内が広いことがわかります。

てっきり、一般的な民家くらいの広さと思っていたのですが、三条駅のバスターミナルほどの広さがあります。

境内に入って最初に目に入るのが、下の写真の楼門です。

楼門

楼門

楼門の四隅には、四天王像も安置されていますね。

四天王像

なお、四天王像の写真をもっと見たいと言う方は、「しげじのお遊び’s blog」さんの以下の記事をご覧になってください。

  • だん王法林寺にお参り 2014年8月11日追記:左記ブログは閉鎖しています。

楼門の右手前には、「派祖望西樓」と刻まれた石柱があります。

もともと檀王法林寺は、天台宗に属する寺院で、蓮華蔵寺というお寺だったのですが、文永9年(1272年)に望西楼了恵が浄土宗に改宗し、寺名も悟真寺と改めました。

その後、文禄年間(1558-1570年)に焼失し、廃絶しましたが、袋中(たいちゅう)が慶長16年(1611年)に再建し、現在の寺名になったそうです。

境内の北側には本堂が建っています。

本堂

本堂

この本堂は、江戸時代中期の1750年頃に再建されたもので、平面構成になっているのは、江戸時代中期の浄土宗寺院本堂としては異色なものだそうです。

京阪電車の三条駅というと、繁華街に行くために降りるか、バスに乗るかのどちらかでしか利用しないことが多いのですが、周囲を散策してみると檀王法林寺のように興味深い寺院がいくつかあることがわかりました。

バスを待っている間、三条駅界隈を散策してみると、待ち時間を有効に利用できそうですね。

なお、檀王法林寺の詳細については、以下のページを参考にしてみてください。

宿泊