京都にはたくさんの神社があることから、1月の初旬は初詣をされる方で賑わっています。
正月にまとめて何社も参拝したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私の場合は、元日に八幡市の石清水八幡宮に初詣に行きましたが、それ以外の神社にはお参りには行ってませんでした。
1社だけにしか参拝しないのも寂しいと思い、すでに年が明けて10日以上過ぎてから上賀茂神社に参拝することに。
冬の風物詩・すぐきの天秤押し
上賀茂神社の2つ目の鳥居をくぐると左手に樽の上から3メートルほどの棒が伸びています。
何の目的でこんなものがあるのかと言うとこれは漬物を漬けているのです。
漬物はすぐきで、毎年11月になると上賀茂の農家で漬けこみが始まります。
上の写真の樽の中にはすぐきが漬けこまれているんですね。
すぐきは、漬けこみ方にも特徴があり、棒の先に重石を吊るして、てこの原理でギューっと圧力をかけています。
その圧力は400kg以上もあるそうです。
すぐきには、ラブレ菌が含まれていて、食べると腸内環境が整えられて、健康維持に良いとか。
上賀茂神社で厄除祈願をした後、お土産としてすぐきを買ってみてもいいのではないでしょうか。
厄除の卯杖
すぐきの天秤押しを観た後は、願いごとを祈願するために楼門に向かいました。
すると楼門の柱に2本の木の棒が括りつけられていました。
この2本の棒は卯杖(うづえ)というそうです。
卯杖は、平安時代に宮中で正月初卯の日に厄除のお守りとして飾られていたそうで、次第に神社でも神事として定着したとか。
しかし、現在では上賀茂神社でのみ神事が行われているそうです。
2本の卯杖は、空洞になっており、日が経つにつれて枯れていきます。それは、邪気を祓った証だとされています。
卯杖を観た後は楼門をくぐり、お賽銭を入れて鈴を鳴らし、願いごとを祈願。
参拝が済んだので帰ろうと思っていると右手にお守りや絵馬などを発見。
必勝や縁結びの絵馬があります。
ちなみに上賀茂神社第一の摂社である片岡社は、平安時代の女流歌人である紫式部も度々参拝したという縁結びの神様だそうです。ご利益がありそうですね。
今回、上賀茂神社に参拝しましたが、さすがに年が明けて10日以上経つと参拝されている方が少なかったですね。
「ふぉっとする京都」の管理人さんは、正月に参拝されたようですが、写真を見た感じではかなり参拝者が多かったのではないでしょうか。
元日は普段参拝できない本殿前まで行けたそうです。
初詣/賀茂神社: ふぉっとする京都2014年7月1日追記:先ブログは閉鎖しています。
なお、上賀茂神社の詳細については下記ページを参考にしてみてください。