京都市伏見区の京阪電車深草駅から東に10分程度歩いたあたりに石峰寺というお寺があります。
住宅地の中にさりげなく建っているお寺で、入口の竜宮門を除き、それほど目立った感じではありません。
なので、本堂を観て立ち去ろうと思ったのですが、境内の脇になにやら怪しげな参道を発見。
そこで、この参道を探検することにしました。
羅漢参道の先には
境内の脇にある参道は羅漢参道と呼ばれています。参道に入るには300円の入場料が必要になります。
参道の右手が墓地となっており、江戸時代の画家・伊藤若冲のお墓もここにあります。入場料が必要なのは若冲のお墓があるからなのかと思って参道を出ようとしたところ、反対方向に竜宮門を発見。どうやらこの門の先に何かがあるらしい。
竜宮門をくぐって参道を進んだのですが、竹林があるだけのようです。周りを見ても特に何もなさそうですが、参道はまだ続いているのでさらに進むことに。
すると何やら視線を感じるので周りを見渡すとそこには驚きの光景が。
石仏五百羅漢
なんと羅漢参道の奥には、数え切れないほどの石仏群が鎮座していたのです。
羅漢参道に入る際にいただいた小冊子を見ると、どうやら伊藤若冲がこれらの石仏の下絵をして、石工に彫らせたものが、これらの石仏群のようです。
さらに奥の方にも石仏があるようなので探検することに。
これらの石仏は、石仏五百羅漢と呼ばれています。石仏五百羅漢は、釈迦入滅後にその教えを広めた数多くの賢者を讃えるために中国の宋の時代より作成が見られます。日本では、室町時代以降に作成が見られ、石峰寺の五百羅漢もその一つです。
住宅地の中に何気なく建っていた石峰寺でしたが、石仏五百羅漢という意外な発見ができました。京都を散策しているとこういった意外な発見ができるのが楽しいですね。
石峰寺の詳細については下記ページを参考にしてみてください。