前回の記事で紹介した安楽壽院から西に歩いてすぐの場所にあるのが北向山不動院です。このお寺も鳥羽離宮の東殿にあり、鳥羽上皇が創建したものです。
北を向いた不動明王
北向山不動院の入口は南側にあるのですが、南の門は朱色の鮮やかな色をしています。下記ページの写真をみていただくとその鮮やかさがわかります。
本尊は不動明王で、この不動明王を安置している本堂は北向きに建てられています。もちろん不動明王も北を向いています。
これは、王城鎮護を目的として北向きに安置したとされています。北向山不動院があった鳥羽離宮は、平安京の南側に位置しており、北の方角に都があったことから北向きなんですね。
願い事をひとつだけ叶えてくれる不動明王
その北向きに安置された不動明王ですが、願い事をひとつだけ叶えてくれるそうです。
その昔、鳥羽上皇が病気になった時に、興教大師が祈っていると不動明王が現れ加持祈祷をした結果、上皇の病気が治ったとされています。この不動明王が一願不動であったことから、願い事はひとつだけなのだそうです。
毎年1月16日に行われる「一願の護摩」の際に、その煙にあたると願いが叶うと言われています。
北向山不動院については下記のブログも参考になります。こちらのブログでは、写真を交えながら興味深い内容が紹介されていますね。