京都市伏見区の近鉄電車の桃山御陵前駅から東に5分ほど歩いたところに建っている御香宮神社では、毎年1月7日に七種神事と呼ばれる行事が行われます。
七草粥を食べて無病息災を祈願
御香宮の七種神事とは、春の七草を神前に供える行事で江戸時代から始まったと伝えられています。
そして、境内にある御香水を使って七草粥が炊かれ、参拝者に振る舞われます。
一膳300円で、これを食べると無病息災が叶うと言われています。
七草粥を焚くのに使われる御香水は、名水百選に認定されているほどの名水。
その昔、香りの良い水が湧き出し、それを飲むと病が治るとされたことから、清和天皇より御香宮の称号を賜り、湧水も御香水と呼ばれるようになったとか。
1月7日に、御香宮神社で七草粥を食べて無病息災を祈願しておけば、体を壊しやすい冬も元気に過ごせるかもしれませんね。
御香水は水筒などに入れて持って帰ることもできますので、自宅で七草粥を焚くのに使うのもいいですね。
安産と子育ての祈願にも
御香宮神社の祭神は九柱祀られているのですが、そのうちの神功皇后は安産、子育ての神様です。
また、徳川家康が、伏見城に滞在していた時に九男、十男、十一男を授かったことから、以後は徳川家の産土神(うぶすながみ)となったことも安産の神様として信仰されている理由とされます。
そのため、境内には小さなお子さんを連れたお母さんを見かけることがありますね。
妊婦の方や小さなお子さんがいる方は、七草粥を召し上がった後に安産、子育て祈願をするのもいいではないでしょうか。
徳川家と御香宮神社の関係については、「ROSSさんの大阪ハクナマタタ」さんの伏見の御香宮神社と徳川家の記事が参考になりますので、ご覧になってください。
伏見城の遺構
御香宮神社は、安産などの健康に関係するご利益があることで有名なわけですが、歴史的にも興味深いものもあります。
本殿と表門は、豊臣秀吉の死後に伏見城の建物を移築したものです。
また、御香宮神社の境内に建つ桃山天満宮には、伏見城跡の残石が無数に置かれています。
こういった歴史の跡を見て回るのもなかなか興味深いですね。
御香宮神社と桃山天満宮の詳細については、下記ページを参考にしてみてください。