12月上旬。
京都市中京区の法雲寺に参拝しました。
法雲寺は、河原町二条の比較的人通りの多い場所に建っているのですが、参拝に訪れる人をほとんど見かけません。
12月の旅行者や観光客が減る時期だと、さらに参拝者が少なくなりますね。
縁結びと縁切りの菊野大明神
法雲寺には、地下鉄の京都市役所前駅から北に約5分歩くと到着します。
門前には、この辺りが、幕末の長州藩士の久坂玄瑞と吉田稔麿の寓居跡だったことを示す石碑が立っています。
左右をビルに囲まれた法雲寺の参道。
先ほどの石碑がなければ、見過ごされてしまうほど狭い参道です。
法雲寺の参拝者が少ないのは、これも理由でしょうね。
参道の先の山門。
山門をくぐって境内に入ります。
境内には、多くの車が駐車してあります。
近年は、京都だけでなく、多くのお寺で、境内の一部を駐車場として貸し出していますね。
境内の南側には、壊れた宝篋印塔があります。
なんだか悲しい姿です。
まずは本堂にお参りをしましょう。
法雲寺は、元和元年(1615年)に清久上人が堂宇を建立したのが始まりと伝えられており、本堂は、文化15年(1818年)の再建です。
本尊は阿弥陀如来坐像です。
本堂にお参りを済ませた後は、境内の東側へ。
手水鉢には、冷たそうな水が張られています。
後ろのモミジは、すでにほとんどの葉を散らしていました。
冬の到来を感じる景色であります。
境内の東側のお堂には、縁結びと縁切りの菊野大明神が祀られています。
縁切りと言えば、東山の安井金比羅宮が有名ですが、法雲寺の菊野大明神も知る人ぞ知る縁切りの神さまです。
菊野大明神への参拝には作法があります。
まず、先ほどの手水舎で手を清めます。
そして、受付で購入したローソクと線香に火をつけて、お供えします。
次にお堂の中の菊野大明神にお参り(2拝2拍手1拝)をし、時計回りに進みます。
その後で、かわらけに願い事を書きます。
良縁祈願の場合は、三方の上に納めます。
悪縁切りの場合は、外に置かれている厄祓いの石で、かわらけを割ります。
最後に菊野大明神のお堂の外に祀られていると豊川大明神にお参りをします(2拝2拍手1拝)。
菊野大明神と豊川大明神に参拝し終え、再び本堂の近くに戻って来ました。
境内はビルに囲まれていますが、頭上には青空が広がり、全体が明るかったです。
車はたくさんありますが、境内で人を見かけることはありませんでした。
この後は、行願寺に参拝します。
なお、法雲寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。