5月上旬に京都市左京区の南禅寺に参拝した後、水路閣を抜けて、最勝院を訪れました。
最勝院は、南禅寺からすぐ近くに建っている割には、参拝する人が少ないですね。
紅葉がきれいなお寺なので、今の時期は新緑も美しく、緑色の景色を見て目を癒したい方にはおすすめの場所です。
新緑がきれいな境内
最勝院には、地下鉄の蹴上駅から北東に8分ほど歩くと到着します。
参道わきでは、カエデが黄緑色の葉をたくさん付け、初夏らしい姿になっていました。
ゆっくりと参道を歩き、山門をくぐって境内に入ります。
正面に本堂が建っているのでお参りをしましょう。
最勝院は、駒大僧正を祀ったお寺で、文永年間(1264年-1275年)には、亀山天皇が、この下に離宮を建てると土地の鎮守として篤く祀られました。
さらに離宮を革めて、禅寺を創建して南禅寺の基を開くと、駒大僧正は護法神として祀られるようになります。
以後、南禅寺一山だけでなく、広く京都の人々の信仰を集め、勝運の神さまとして参拝する人が跡を絶たないそうです。
境内を囲む山の木々も、青葉が美しいです。
こちらは、カエデとサルスベリと松が一緒になった縁結びの松です。
夏には赤色の花が咲き、秋には紅葉する不思議な松です。
最勝院に参拝した時は、縁結びの松も見ておきましょう。
奥の院と駒ヶ滝
最勝院の外に出て、山の奥へと入っていく道を進みます。
最勝院の説明書によれば、ここから先、駒ヶ滝最勝院一帯の山峡は、鎌倉時代より「神仙佳境」と呼ばれ、駒大僧正の霊地として広く世間に知られているとのこと。
今まで、ここから先に行ったことがなかったのですが、今回は山の中に入っていくことに。
途中で石段が現れます。
その前には、左に行くと奥の院、右に行くと瀧道であることを記す石柱が立っていました。
まずは、左の奥の院に向かいます。
石段を登っていくと、山の斜面に拝殿が建っていました。
拝殿の奥には、小さな祠もあります。
ここが奥の院のようですね。
建物の後ろには、細い一筋の滝。
駒大僧正は、晩年世をいとい、この地に隠棲しました。
そして、文永3年3月3日に秘密の法力により白馬にまたがり、生身を天空にかくしたと伝えられています。
それ以来、この滝は駒ヶ滝、僧正を駒大僧正と呼ぶようになりました。
さらに急な石段を上ると、洞穴の中に厳島弁財天と大日如来も祀られていました。
石段はさらに続いていたので、先に進むことに。
石段を上りきると、本格的な山道が現れました。
右手に駒ヶ滝へと続く水の流れを見ながら、山の奥に入っていきます。
この先にいったい何があるのかと期待しながらしばらく歩きましたが、どうやら、この先は山の中に入っていくだけのようだったので、引き返すことにしました。
引き返す途中、山登りをする方とすれ違いました。
このまま奥に進んでいけば、大文字山に行けるのでしょうか。
いずれにしても、これ以上奥に進むと何時間かかるかわからないので、元来た道を通り、奥の院を過ぎて最勝院に戻ってきました。
山を下りて、人の気配が感じられるところまで来ると、不思議と、ほっとしますね。
この後は、日向大神宮に参拝します。
なお、最勝院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。