10月21日。
京都市左京区の平安神宮に参拝しました。
毎年10月22日は、時代祭が行われるのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で規模を縮小することになりました。
京都市街を時代行列が練り歩くのは中止となりましたが、21日に時代祭前日祭、22日に時代祭、23日に時代祭後日祭の祭礼が平安神宮で行われます。
ということで、時代祭前日祭を見に行ってきました。
維新勤王隊の登場
午前10時に平安神宮で時代祭前日祭の祭礼が行われた後、11時から応天門前で維新勤王隊の奏楽が行われるということで、その10分前に応天門にやってきました。
ちなみに平安神宮の最寄り駅は、地下鉄の東山駅で、北に10分ほど歩くと応天門に到着します。
応天門の前にはほとんど人がいません。
維新勤王隊の奏楽が行われることをご存じない参拝者が多いようですね。
おかげで、応天門の正面の場所を取ることができました。
11時になると、平安神宮の神職の方が、応天門で維新勤王隊奏楽が披露されることを参拝者に知らせます。
それを聞いた参拝者が続々と応天門の前にやってきました。
神職の方の説明が行われる中、平安神宮の境内から笛の音が聞こえてきました。
その音は次第に近づいてき、応天門の柱の間から維新勤王隊の姿が見えました。
維新勤王隊は、時代行列の最初の明治維新時代の先頭を進みます。
戊辰戦争では、丹波の国北桑田郡山国村から山国隊が新政府軍に参加しており、維新勤王隊列はその姿にならったものです。
維新勤王隊列には鉄砲を担いだ兵士たちもいるのですが、今回は、維新勤王隊の一部の人だけが平安神宮にお越しになっていました。
参加された維新勤王隊の方たちは、皆ベテランとのこと。
応天門の前にやってきた維新勤王隊が整列。
そして、維新勤王隊のトップリーダーの挨拶です。
いよいよ演奏開始。
応天門の前での演奏は、行進の時のものではなく、祭典の際に演奏されるものでした。
これまで行進している時の演奏しか聴いたことがなかったので、応天門前の演奏は、今回、初めて聴きました。
なお、維新勤王隊奏楽は、動画にも収めているのでご覧になってください。
応天門の前で演奏を終えた維新勤王隊が行進しながら帰っていきます。
時代祭の行列を今年は見られませんでしたが、維新勤王隊の行進を見られたのは感激です。
行進している時の動画も撮りましたよ。
目の前を通り過ぎていく維新勤王隊列。
このまま、境内の西へと進んでいきました。
大極殿
維新勤王隊奏楽を見た後は、大極殿に向かいます。
境内の中央付近には4本の旗が立っていました。
旗には、玄武、朱雀、青龍、白虎の四神が刺繍されています。
秋空の下の大極殿が美しいですね。
屋根の緑色と空の青色が、なんとも爽やかであります。
その緑色の屋根の下には、帽額(もこう)がかけられていました。
以前に京都御所の一般公開に行った時、帽額の解説があったので紹介しておきます。
帽額は、帳(とばり)や御簾(みす)の懸け際に飾るための水引幕の一種で、長押(なげし)の上方にかけられます。
大極殿や紫宸殿で行われた儀式に用いられました。
今上陛下の即位の際に帽額がかけられていたのをテレビで見た方もいらっしゃるかと思います。
それでは、大極殿に上がって本殿にお参りです。
大極殿には、時代祭の行列で、平安神宮の祭神が乗る鳳輦(ほうれん)が公開されていましたよ。
大極殿の上での写真撮影は禁止だったので、鳳輦の写真はありません。
今年は、時代祭の行列を見ることができませんでしたが、平安神宮で、維新勤王隊奏楽を見られたのは良かったです。
今年は、10月21日から23日まで、平安神宮の神苑が無料公開されています。
また23日には風流踊りが午前11時から応天門前で行われますから、ぜひ平安神宮に参拝してください。
この後は、織田公上洛列甲冑展示スタンプラリーに参加します。
なお、平安神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。