1月下旬に京都市東山区の知恩院に参拝しました。
知恩院は東山を代表する寺院で、東山を散策する時は訪れておきたい観光名所です。
冬場は、木々から葉が落ち、境内の建物が見やすくなっているので、1月から3月にかけて知恩院を訪れ、雄大な建物を見るのがおすすめなんですよね。
阿弥陀堂前で咲く桜
地下鉄の東山駅から南東に7分ほど歩くと、知恩院の北西の入り口になっている黒門の前に到着します。
黒門をくぐると、緩やかな石段が現れます。
石段は、斜面をジグザクに設けられており、近くには石垣もあります。
知恩院は、お寺ではありますが、城郭のような造りになっています。
江戸幕府が、京都で有事が起こった時に備えて、このような造りにしたんですね。
知恩院と同じ浄土宗の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)も、城郭のような造りになっており、幕末には、会津藩が宿所としたことで知られています。
石段を上りきると、北門が建っています。
北門は工事中でしたが、ここから境内に入ることができました。
北門から南にまっすぐ歩くと、左手に御影堂(みえいどう)、右手に阿弥陀堂が見えてきます。
それらの建物に挟まれて、桜が花を咲かせていました。
1月に咲いている桜と言えば、十月桜や冬桜が思いつきますが、知恩院の桜はどちらでしょうか。
十月桜は八重の花を咲かせ、冬桜は一重の花を咲かせます。
近くに寄って花を見ると、一重だったので、この桜は冬桜と思われます。
御廟と勢至堂にお参り
境内の中央にどっしりと建つ御影堂(みえいどう)は、まだ修復工事中。
長かった平成の大修理は、2020年3月末で終了し、4月13日から10月25日まで落慶法要が催されます。
御影堂の東側にある智慧乃道の石段を上ります。
智慧乃道の先には、浄土宗の開祖法然上人の御廟があるので、お参りをしましょう。
そして、御廟の下に建つ勢至堂の中にも入ってお参りです。
勢至堂の入り口にあった説明書によると、勢至堂は元祖法然上人終焉の地、大谷浄室の旧趾で、本地堂知恩教院とも呼ばれているとのこと。
七間四面単層入母屋造本瓦葺の勢至堂は、享禄3年(1530年)の再建で、現在の知恩院では最古の建築物で、明治32年(1899年)に国宝に指定されています。
外陣正面に掲げられている勅額「知恩教院」は後奈良天皇の宸翰(しんかん)だそうです。
勢至堂にお参りを済ませ、智慧乃道を降ります。
そして、御影堂の前を通り、境内の南側にある女坂にやってきました。
女坂では、椿が赤色の花を咲かせていました。
冬の京都では、椿やサザンカの花をよく目にします。
女坂を下り、知恩院の境内を出ます。
振り返ると、雄大な三門。
この巨大な三門は、お城のように見えますね。
冬の知恩院は、観光客が非常に少なく、広い境内がさらに広く感じられます。
じっくりと境内の建物を見て廻りたい方は、冬に知恩に参拝すると良いでしょう。
なお、知恩院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。