5月下旬に京都市東山区の泉山(せんざん)に建つ今熊野観音寺の新緑を見た後、同じく泉山に建つ来迎院に参拝しました。
来迎院も、カエデが多く植えられているので、秋は紅葉が美しく、または初夏は新緑を楽しむことができます。
今回の参拝は、カエデの新緑を見ることが目的であります。
新緑が美しい境内
来迎院の最寄り駅は、JRまたは京阪電車の東福寺駅です。
駅からは、東に徒歩約15分です。
来迎院の山門前に到着。
山門の周囲には、多くのカエデが植えられています。
そのため、この辺りは日差しがさえぎられており、ややひんやりとした空気が漂っています。
山門をくぐって境内へ。
石畳の参道の奥に本堂が建っているので、お参りをしましょう。
境内の南側に白石がたくさん置かれています。
この石は、祈願の御石です。
この石にお願い事を書いたら、近くに立つ大師像の周りを3回まわります。
その後、前にある石碑の梵字(ぼんじ)に石を当てて祈念してから納めます。
御石がたくさん奉納されていましたから、多くの参拝者が願い事を祈願しに訪れているのでしょうね。
境内の西側に石段があります。
石段の上には、三寶大荒神を祀る荒神堂が建っています。
荒神堂には、木造の荒神坐像とその護法神五躯が安置されており、いずれも鎌倉時代のもので重要文化財に指定されています。
また、荒神坐像は、胞衣荒神(えなこうじん)とも呼ばれ、極彩色の玉眼に唐風の衣冠束帯を身に着け、この種の木造では日本唯一のものなのだとか。
でも、扉が閉まっているので、そのお姿を拝むことはできませんでした。
荒神堂の近くには、何やら宝船のような形をした大きな石が置かれていました。
石の上には、布袋さまがたくさんいらっしゃいました。
来迎院は、泉山七福神めぐりの布袋尊を奉安するお寺なので、このようにたくさんの布袋さまがいらっしゃるのでしょうね。
荒神堂の前から境内を見下ろします。
青葉に覆われた木々がいっぱい。
泉山に入ると、周囲の近代的な建物が一切見えなくなるので、心が浄化されるような気分になります。
再び本堂近くに戻ってきました。
この辺りの新緑が特にきれいですね。
本堂の北側には、含翠(がんすい)の庭と呼ばれる池泉回遊式庭園があります。
今回は、庭園を拝観しませんでしたが、きっと新緑の時期も紅葉の時期もきれいなんでしょうね。
そろそろ来迎院から出ることにしましょう。
山門の近くのカエデの新緑が、日差しを浴びて、きらきらと輝いていましたよ。
なお、来迎院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。