5月上旬。
京都市左京区の要法寺(ようぼうじ)にお参りに行ってきました。
要法寺では、毎年ゴールデンウィーク頃にカルガモの雛が生まれます。
カルガモの雛たちは6月の上旬頃まで要法寺で過ごした後、鴨川へと大行進するのが毎年恒例となっていますね。
今年も、そろそろカルガモの雛が誕生しているはずです。
清涼池で泳ぐカルガモの雛
要法寺は、京阪電車の三条駅または地下鉄の三条京阪駅から北東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
高麗門とも呼ばれる西門から境内に入ります。
この西門は、嘉永6年(1853年)に建立され、平成8年(1996年)に修復工事が行われています。
伏見城の遺構とも伝えられていますね。
カルガモの雛は、毎年、本堂の前にある清涼池で孵化します。
清涼池を覗いてみると、カルガモの雛が元気よく泳いでいました。
泳ぐスピードが速く、写真がぶれてしまいました。
雛たちは、予想していたよりも大きく育っています。
お寺の方の話によると、4月21日から22日に孵化したカルガモの雛は9羽だったのですが、今は6羽に減っているとのこと。
ネコに食べられたのではないかとおっしゃっていました。
池に置かれた石にサギが飛んできました。
サギを見たカルガモの雛たちは、橋の下に設置された筏の上に隠れます。
サギも、カルガモの雛が小さい時は襲うことがあるそうで、もしかしたらネコだけでなくサギにも食べられたかもしれないと、お寺の方がおっしゃっていました。
それを聞くと、サギが憎らしく感じますが、仕方ないですね。
このサギは、水面をじっと見つめており、たまに池を突っつきます。
池から出したクチバシには小魚が挟まっており、器用に喉まで運んでいきます。
右を向いていたかと思ったら、いきなり左の水面にクチバシを刺し小魚を捕獲するサギ。
見事なクチバシさばきであります。
サギは、なかなか石からどいてくれません。
そのため、カルガモの雛たちも出てきてくれません。
とりあえず、本堂にお参りをしましょう。
本堂脇の三春滝桜が、大きく育っていました。
若葉がいっぱい付き全身が緑色です。
花が咲いている時の姿も見に来たいですね。
清涼池に戻ってきました。
あいにくサギは、どこにも行こうとしないため、カルガモの雛が橋の下から出てきません。
清涼池のほとりでは、サツキが咲き始めていました。
今年は、桜だけでなく、他の花の開花も早いですね。
毎年、このサツキが見ごろを過ぎる頃にカルガモの親子は鴨川へと旅立ちます。
サギが飛び立つのを待っていたら、いつまでかかるかわからないので、そろそろ要法寺から出ることにしましょう。
帰りは、境内の南側の表門から外に出ることに。
普段は、表門は閉まっているのですが、私が参拝した日は珍しく開いていました。
どうやら、「御開山日尊上人御報恩法要」が行われていたから、表門が開いていたようです。
表門の前のツツジは、早いもので花を散らしていましたよ。
なお、要法寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。