10月下旬に京都市東山区の粟田神社(あわたじんじゃ)に参拝しました。
粟田神社は、京都の東の出入口の粟田口の近くに鎮座しているため、昔から旅人が道中の安全を祈願するためにお参りをしたと伝えられています。
京都は、そろそろ紅葉シーズンが到来し、私も多くの紅葉の名所に訪れる予定ですから、紅葉狩りの安全を祈願するために粟田神社を訪れた次第です。
秋らしくなってきた境内
粟田神社の最寄り駅は、地下鉄東山駅です。
駅から三条通を少し東に歩くと、一の鳥居が見えます。
その一の鳥居をくぐって50メートルほど進んだ辺りに石造りの二の鳥居が建っています。
二の鳥居をくぐった左側には、鍛冶神社があります。
昨今、ソーシャルゲームの影響で、この鍛冶神社も人気がありますね。
鍛冶神社の近くにナンテンがありました。
ナンテンの実が、緑色からオレンジ色に変化しています。
真っ赤になるのは11月下旬頃でしょうか。
上り坂となっている参道の両脇に植えられているカエデも、葉が緑色から徐々に黄色に変わりつつあります。
例年、粟田神社の紅葉の見ごろは11月下旬ですから、まだ紅葉狩りには早いですね。
参道を上り切って境内に入りました。
境内の西側には神楽殿が建っています。
神楽殿には、毎年10月上旬に行われる粟田祭で登場する大燈呂が置かれているのですが、まだ今年の大燈呂はありませんでした。
その代り、今年登場した大燈呂の小さな置物がありましたよ。
こちらは、海の三女神と源義経です。
海の三女神は宗像三女神とも呼ばれ、粟田神社から東に15分から20分ほど歩い辺りに建つ日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)に祀られています。
日向大神宮近くは、蹴上と呼ばれていますが、これは源義経が奥州に赴く際、平家の武者の馬が義経に泥を蹴り上げたことが由来です。
こちらは導引地蔵と能の小鍛冶です。
導引地蔵は、粟田神社の少し東に建つ良恩寺に祀られているお地蔵さまで、葬者に引導を渡していたと伝えられています。
背中合わせの天女さまは、お地蔵さまが導いた人々で私たちを見守ってくれているのだとか。
能の小鍛冶の後ろにいるのはキツネと化したお稲荷さん。
粟田神社の北に建つ合槌稲荷神社の逸話は能の舞台にもなっており、それを表現したもののようです。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
本殿の北側に末社が4つ並んでいます。
その中の一番奥に建つ出世恵美須神社は、源義経が奥州に旅立つ時に源氏再興を祈願した社と伝えられています。
こちらにもお参りをして秋の京都観光の無事をお祈りしておきましょう。
境内の北にある展望台からの眺め。
台風が過ぎ去った後なのですが、まだ雲が多く今にも雨が降り出しそうな空でしたよ。
お参りを済ませたので、粟田神社から出ましょう。
秋の行楽シーズンの京都観光も、これで安心です。
なお、粟田神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。