10月中旬。
京都市下京区の上徳寺に参拝しました。
上徳寺は、「よつぎさん」の愛称で親しまれているお寺です。
境内には、世継地蔵(よつぎじぞう)というお地蔵さまが祀られていて、そのお地蔵さまから、「よつぎさん」と呼ばれるようになりました。
上徳寺には、過去に何度か訪れていますが、以前の参拝は随分と前になりますね。
たくさんのお地蔵さま
京阪電車の清水五条駅から、西の五条大橋を渡り、河原町通を少し越えて南に曲がると上徳寺の山門が現れます。
徒歩約5分ですね。
地下鉄五条駅からだと東に徒歩約5分です。
山門をくぐって境内に入ると、正面に本堂が建っています。
空は曇っています。
ここ最近、京都は毎日雨が降っていますが、私が上徳寺を訪れた日は夕方までは雨が降りませんでした。
それでも、朝から曇り空だったのですが。
まずは本堂にお参り。
上徳寺は、徳川家康の側室の阿茶の局が開基となり、伝誉蘇生(でんよそせい)上人を開山に迎えて慶長8年(1603年)に建立されました。
本堂は、宝暦3年(1753年)に建立された永観堂の祖師堂を移築したもので、中には滋賀県の矢橋(やばせ)の鞭崎八幡宮から移したとされる阿弥陀如来像が安置されています。
本堂からさらに奥に進むと地蔵堂が建っています。
この地蔵堂の中に世継地蔵が祀られています。
世継地蔵は、その名のとおり、良い世継ぎを授かると伝えられており、今もなお信仰されています。
それでは、地蔵堂にもお参りをしておきましょう。
地蔵堂の前は、休憩ができるようになっていましたよ。
世継地蔵にお参りをされた方たちの絵馬がたくさんかかっています。
これを見るだけでも、世継地蔵が多くの人々に信仰されていることがわかります。
地蔵堂の裏に回ります。
こちらにもお地蔵さまが祀られています。
下の写真に写っている小さなお堂に祀られているのは、はがため地蔵尊です。
「はがため」は「歯固め」のことで、歯の寿命を延ばしてくれます。
歯が丈夫であるように祈願しておきましょう。
隣には、水子地蔵さまがいらっしゃいます。
この世に出てこれなかった子供たちをお救いになっていることでしょう。
地蔵堂の西側には、歓喜地蔵さまもいらっしゃいます。
よりそう童が、この世に生まれた幸せを共に喜び合っている姿だそうです。
表情のやわらかさが、心を癒してくれます。
歓喜地蔵さまの後ろのお堂には、身代り地蔵尊が祀られています。
身に降りかかってくる災厄から、お地蔵さまが守ってくださるのでしょうね。
たくさんのお地蔵さまにお参りをして、気分がスッキリとしました。
形を整えられた菊の花もきれいでしたよ。
なお、上徳寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。