4月下旬。
京都市右京区の嵯峨野に建つ常寂光寺(じょうじゃっこうじ)に参拝してきました。
常寂光寺は、小倉山の斜面に諸堂が建っています。
境内にはカエデが多く植えられているので、秋の紅葉がとても美しく、その頃は多くの旅行者や観光客の方が訪れます。
カエデが多く植えられているお寺は、初夏の新緑もきれいですね。
もちろん常寂光寺も新緑の名所であります。
仁王門と新緑
常寂光寺は、京福電車の嵐山駅から北西に10分ほど歩いた辺りに建っています。
JR嵯峨嵐山駅からだと北西に徒歩約15分です。
常寂光寺に向かう途中、小倉山荘の前を通りました。
ここの新緑が、とてもきれいだったので、思わず足を止めて見入ってしまいましたよ。
小倉山荘から西に3分ほど歩いて常寂光寺の山門の前にやってきました。
山門の奥に拝観受付があり、そこで拝観料500円を納めて境内に入ります。
以前は400円だったのですが、値上げしたようですね。
ここ数年、京都にたくさんの旅行者や観光客の方が訪れるようになり、拝観料を値上げする寺院や観光名所が増えています。
混雑緩和のためなのでしょう。
山門から小倉山に向かって伸びる参道の左側に休憩所があります。
そこで、しばらく休みながら、初夏の景色を眺めます。
枝垂れ桜も、すっかり緑色ですね。
参道に戻り仁王門の前にやってきました。
茅葺(かやぶき)の屋根が味わい深いです。
カエデの新緑も美しいですね。
仁王門をくぐると石段があります。
その石段上から見下ろす新緑と仁王門の風景も見事。
秋の紅葉時期は、ここが写真撮影の絶好の場所です。
そのため、立ち止まって紅葉を眺める人たちで混雑するのですが。
でも、一度は見ておきたい紅葉風景ですよ。
石段上には、真っ白なツツジが咲いていました。
晴れた日に見る純白の花は、清涼感を与えてくれます。
多宝塔と新緑
それでは本堂にお参りをしましょう。
本堂脇の新緑も汚れのない黄緑色です。
常寂光寺の本堂は、小早川秀秋の助力を得て桃山城客殿を移築したものだとか。
小早川秀秋と言えば、関ヶ原の戦いで西軍を裏切り東軍を勝利に導いた武将なので、あまり好感を得られていませんが、常寂光寺にとっては恩人なんですね。
本堂にお参りを済ませ、さらに小倉山を登っていきます。
その途中に多宝塔が建っています。
日差しを受けて輝く新緑と一緒に見る多宝塔に清々しさを感じます。
もう少し高い場所から、多宝等を見下ろします。
青空と一緒に眺める多宝塔も爽やかですね。
この景色を見ていると、心が浄化されていくようです。
常寂光寺境内の一番高い場所から京都市街を眺めた後、小倉山を下ります。
そして本堂近くに建つ妙見堂に戻ってきました。
天に向かって伸びる真っ青な竹。
嵯峨野は竹林も有名ですよね。
この竹林の近くでは、黄色いヤマブキの花もたくさん咲いていましたよ。
鐘楼付近の新緑。
上の写真の左側に写っているカエデは、新芽が出たばかりで、枝先には小さな赤い花がいっぱい咲いていました。
それにしても晴天の下で眺める常寂光寺境内は、どこもきれいですね。
石段を下りて仁王門前へ。
仁王門の近くの斜面には、たくさんのコケが貼りついており、カエデの新緑とともに黄緑色の空間を作り出していましたよ。
初夏の常寂光寺は、とても人が少なく落ち着いてお参りできました。
ゴールデンウィークの期間は混雑するでしょうが、連休が明けると、私が訪れた時期よりも参拝者の数が減るはずです。
なお、常寂光寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。