1月中旬。
京都市右京区の太秦(うずまさ)に建つ広隆寺に参拝してきました。
冬に広隆寺を訪れるのは今回が初めて。
広隆寺は、推古天皇11年(603年)に聖徳太子が建立した京都最古のお寺です。
年明けの早い時期に由緒ある広隆寺に参拝すると良いことがありそうですね。
静寂の境内
広隆寺は、京福電車の太秦広隆寺駅を出てすぐの場所に建っています。
JRだと太秦駅から南東に徒歩約5分ですね。
お寺の入り口にどっしりと建つ南大門。
門の左右には、怖い顔をした仁王さまがいらっしゃいます。
ゆえに南大門は仁王門とも呼ばれています。
仁王さまに睨まれながら境内に入ります。
広隆寺の境内はとても広いです。
参拝者が数人いましたがほぼ無人。
広隆寺は割と有名なお寺にもかかわらず、いつ来ても参拝者が少な目です。
参道の側では、赤色のサザンカの花が咲いていました。
こちらは講堂です。
講堂の前には桜の木がありますが、さすがに枝だけ。
3月下旬にきれいな花を咲かせますよ。
なお、講堂は、永万元年(1165年)に再建された京洛最古の建物です。
講堂を過ぎ石畳をまっすぐに進むと、中央に上宮王院太子殿が建っています。
頭上には、冬の空が広がります。
空気が澄んでいたので、雲がとても白く見えましたよ。
それでは、本堂の上宮王院太子殿にお参りをしましょう。
本尊として祀られているのは、その名のとおり聖徳太子像です。
靴を脱いでお堂に上がってお参り。
そして、お堂から降りようとしたら、運の悪いことに床からトゲが出ていて右足の裏に2本刺さりました。
1本はその場で取れたものの、もう1本は全然取れそうになかったので帰宅してから針と毛抜きを使って抜きました。
歴史のある建物の床には注意しないといけませんね。
上宮王院太子殿の裏では、薄い桃色の椿の花が咲いていました。
花の数が少なかったので、咲き始めて間もないのでしょう。
これからもっと華やかになりそうです。
霊宝殿の参拝受付付近には、冬らしくナンテンの赤い実がありました。
ちなみに霊宝殿には、国宝第1号の弥勒菩薩半跏思惟像(みろくぼさつはんかしいぞう)が安置されています。
広隆寺には、最古や第1号がいろいろありますね。
私は過去に弥勒菩薩半跏思惟像を鑑賞したことがあるので、今回は霊宝殿には入りませんでした。
そろそろ広隆寺から出ることにしましょう。
南大門をくぐった左側に建つ薬師堂の前のコケの色が薄くなっていました。
このコケの色も冬らしいですね。
私がお参りをしている間も、広隆寺を訪れる人はほとんどいませんでした。
足の裏にトゲが刺さったものの、冬の静寂の境内で良いお参りができました。
帰りは、通過する京福電車と一緒に南大門を撮影。
広隆寺に参拝した時は、ついこのような写真を写したくなります。
なお、広隆寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。