4月中旬に京都市北区に建つ正伝寺に桜を見に行く途中、神光院に立ち寄りました。
神光院は、それほど人に知られているお寺ではなく、普段から参拝に訪れる人はあまりいません。
なので、心静かにお参りできるお寺なんですよね。
参道の散った桜と新緑
神光院は、市バス停「神光院前」で下車してすぐの場所に建っています。
バス停の歩道に沿うようにある長い塀が神光院のものなので、迷うことはないでしょう。
バス停から南に歩き参道にやってきました。
すでにソメイヨシノは散っています。
また、黄緑色の透き通るようなカエデの新緑も見えますね。
季節は少しずつ初夏へと向かっています。
参道わきに散ったソメイヨシノの花びら。
桜が散ると寂しい気持ちになってきます。
でも、カエデの新緑は生命力がみなぎっているような感じで、見ているだけで不思議と前向きな気持ちになってきます。
花が散った桜の枝を見ながら山門をくぐります。
八重紅枝垂れ桜は花が少ないものの見ごろ
境内に入ったらまずは本堂にお参りです。
本堂に祀られている厄除大師は、弘法大師空海が自ら彫ったものです。
しっかりお参りしておけば厄払いになることでしょう。
ちなみに神光院は、京の三弘法めぐりのひとつに数えられています。
幕末の歌人大田垣蓮月(おおたがきれんげつ)が隠棲したと伝わる茶室。
その前のカエデの新緑がまぶしいですね。
参道のソメイヨシノは散っていましたが、境内の八重紅枝垂れ桜はちょうど見ごろを迎えていました。
青空と一緒に眺める八重紅枝垂れ桜の花が爽やかです。
しかし、見ごろを迎えているとは言え、花の量はあまり多くありませんでした。
2016年の京都の八重紅枝垂れ桜は、花の咲き具合が良くありません。
見ごろを迎えても、まったく花を咲かせない枝が目立ちます。
暖冬が影響しているのでしょうか。
それでも、咲いている花はきれいです。
色が濃すぎず、薄すぎず。
それが八重紅枝垂れ桜の美しさだと思います。
参拝を終えたので境内から出ることに。
そして、バス停に戻ります。
バスを降りた時から気づいていたのですが、神光院の塀際で真っ白な花をたくさん咲かせた桜の木がありました。
白い花が鞠のように密集しています。
何という品種なのかは存じませんが、青空に純白の花が映えますね。
ふらっと立ち寄った神光院でしたが、良いお参りとお花見ができました。
なお、神光院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。