氷室池のスイレンと水鳥・勧修寺

夏に池の水面に咲く花として知られているのがハスとスイレン。

京都には、ハスとスイレンの名所がいくつかありますが、山科区にある勧修寺(かじゅうじ)もそのひとつです。

そこで、天気予報で最高気温が30度という涼しい日を選んで、勧修寺にハスとスイレンを観に行ってきました。

水鳥とスイレンの花が浮かぶ氷室池

勧修寺は、地下鉄小野駅で降りて徒歩5分ほどの場所に建っています。

庭園に入るには、受付で拝観料を納める必要があります。

庭園への入り口

庭園への入り口

拝観料を納めて、いざ庭園へ。

門をくぐって庭園に行くまでには、宸殿や本堂などたくさんの観るべきものがありますが、それらについては、またの機会に紹介したいと思います。

勧修寺の庭園は池泉回遊式となっていて、氷室池(ひむろのいけ)と呼ばれる池の前には、きれいに手入れされた芝生が広がります。

庭園

庭園

上の写真の中央に見える木は千年杉で、京都庭園の中で最高の高さを誇る巨木だそうです。

勧修寺の庭園は、山を借景としているので、境内に入ると近代的な建物が視界から消えて、自然の中にいるような感覚になります。

庭園の中心をなすのが氷室池ですが、この池は平安時代から残る千年の古池で、その昔、毎年正月2日に池の氷が御所に献上され、その厚さで五穀豊穣が占われたとか。

氷室池

氷室池

上の写真の池の中央にある浮島は、夕方になると琵琶湖から水鳥が帰って来て宿とするそうです。

そのためなのか勧修寺には水鳥が多く、京都のお寺で最も水鳥が多いお寺と言われています。

確かに氷室池には、たくさん鳥がいて、浮島辺りからもいろいろな鳥の鳴き声が聞こえました。

水鳥が、ハスの葉の上に器用に立っていますね。

水鳥

水鳥

鴨の集団が、気持ちよさそうに氷室池を泳いでいます。

鴨

スイレンの花も池の水面にたくさん浮かんでいました。

スイレンの花

スイレンの花

しかし、ハスの花は見頃を過ぎており、咲いている花は少なく、花弁も元気がありませんでした。

10日ほど速く訪れていれば、ハスとスイレンの共演を楽しめたんでしょうね。

氷室池を一周

氷室池は、一見すると芝生側からしか眺めることができないように思えますが、実はぐるっと一周することができます。

池泉回遊式庭園なので当然と言えば当然なのですが、池の右端に「この先行かれるのはご自由ですが大いに危険」と書かれた板が縄にぶら下がっているのを見ると一周できないように思ってしまいます。

しかし、危険と言われるとついついチャレンジしたくなるもの。

当然、危険地帯へと向かいます。

いざ危険地帯へ

いざ危険地帯へ

危険地帯は、たくさんの木に囲まれているため、全体的に日陰となっています。

危険地帯で最初に発見したのは、人の背よりも低い五重塔です。

五重塔

五重塔

この五重塔は一体何を物語っているのでしょうか。

五重塔を過ぎると朱色の弁天堂が建っていました。

小さな建物ですが、ご利益がありそうなので、しっかりとお祈りしておきます。

弁天堂

弁天堂

危険地帯は、この他にも小さな石像が何体も置かれていたり、千年杉の真下に行けたりします。

「大いに危険」と書かれていましたが、実際に足を踏み入れてみるとそれほど危険ではありませんでした。

危険地帯を半分過ぎたところからは、氷室池越しに諸堂を眺めることができます。

危険地帯から見た庭園

危険地帯から見た庭園

拝観案内に掲載されている写真もこの辺りから撮影されたもののようですが、少し角度が違います。

どうやら、氷室池の浮島から撮影したもののように思われます。

私が訪れた日は、夏にしては珍しく涼しい日で、何時間でも芝生に置かれたベンチに座って庭園を眺めることができました。

また、観光客の方もおらず、貸し切り状態で拝観できたのも良かったです。

なお、勧修寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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