7月24日に四条河原町に見に行った祇園祭の後祭山鉾巡行。
残す山と鉾は2基です。
49年ぶりに行われたということもあって、途中で帰る観覧者の方は、あまりいませんでした。
黒主山
9基目に登場したのは、黒主山です。
山上には、きれいな枝垂れ桜。
黒主山は、謡曲「志賀」を題材にした山です。
六歌仙のひとりである大伴黒主が、桜の花を眺める姿を表しています。
四条河原町の交差点へと入って来た黒主山。
そして、中央でいったん停止。
先ほど、役行者山(えんのぎょうじゃやま)が3回転したので、黒主山にも期待がかかります。
担ぎ手が黒主山を持ち上げて回転開始。
やっぱり、ぐるっと1回転しました。
そして、2回転。
もう一丁。
黒主山も期待通り、3回転してくれました。
沿道の観覧者も大喜びで、盛大な拍手を黒主山に贈っていましたよ。
西に方向を変えた黒主山が、ゆっくりと進み始めます。
山上の桜の木だけでなく、後ろ姿も美しいですね。
大船鉾
いよいよ後祭山鉾巡行も最後です。
10基目に登場するのは、大船鉾(おおふねほこ)。
大船鉾は、元治元年(1864年)の蛤御門(はまぐりごもん)の変で焼失し、今年、150年ぶりによみがえった鉾です。
平成の世に戻ってきた大船鉾が、姿を現しました。
さすがに再建されたばかりということで、どこも真新しいですね。
大船鉾には、たくさんの囃子方が乗っています。
軸先も迫力がありますね。
四条河原町の交差点に入ってきました。
交差点の中央では、地面に竹を敷いて辻回しの準備が行われています。
そして、辻回しの準備が完了したところで、音頭取が掛け声とともに扇を振ります。
西側から力強く引っ張られた大船鉾が30度ほど回転しました。
150年ぶりの辻回し。
前回の辻回しを見た人は誰もいないはず。
2回目の辻回しも、30度ほど回転しました。
そして、3回目の辻回しで、大船鉾は、見事に真西を向くことに成功。
多くの観覧者の方が、大船鉾の辻回しを目当てに四条河原町に集まっていたことでしょう。
なので、沿道から起こる拍手も、ひときわ大きかったように思います。
西に去っていく大船鉾。
いつまでも観覧者たちが、その雄姿を見送っていましたよ。
四条河原町で見た後祭山鉾巡行は、約45分ほどでした。
これくらいの時間だと、立ち見でも、それほど疲れませんね。
でも、体調を崩されて、お巡りさんに助けられている人も何人かいたので、短時間とは言え、暑さ対策を万全にして観覧した方が良いでしょう。
この後は、花傘巡行です。
祇園祭2014年目次
- 祇園祭前祭山鉾巡行―鶏鉾、木賊山、四条傘鉾・2014年
- 祇園祭前祭山鉾巡行―蟷螂山、月鉾・2014年
- 祇園祭前祭山鉾巡行―白楽天山、保昌山、郭巨山・2014年
- 祇園祭前祭山鉾巡行―放下鉾、岩戸山・2014年
- 祇園祭前祭山鉾巡行―船鉾・2014年
- 祇園祇園祭後祭山鉾巡行―橋弁慶山、北観音山・2014年祭
- 祇園祭後祭山鉾巡行―八幡山、浄妙山・2014年
- 祇園祭後祭山鉾巡行―鈴鹿山、南観音山・2014年
- 祇園祭後祭山鉾巡行―鯉山、役行者山・2014年
- 祇園祭後祭山鉾巡行―黒主山、大船鉾・2014年
- 四条河原町で観覧した花傘巡行の子供神輿・2014年
- 優雅に四条河原町を曲がっていく花傘巡行・2014年