京都市上京区の京都御苑の東に護浄院というお寺が建っています。
地元の人の間では清荒神(きよしこうじん)の愛称で親しまれています。
清荒神の境内には、清浄水無垢(しょうじょうすいむく)の井という名水が湧きだしており、参拝者が自由に汲むことができます。
ということで、無垢の井を汲みに清荒神にお参りをしてきました。
竈の神さまも祀る神仏習合のお寺
清荒神は、京阪電車の出町柳駅または神宮丸太町駅から10分ほど歩くと到着します。
地下鉄だと、今出川駅または丸太町駅が最寄り駅となります。
清荒神の入口の山門は北向きに建っています。
境内に入ると、お寺なのに石造りの立派な鳥居があり、その奥のお堂に清荒神が祀られています。
本尊の清三宝大荒神は、1200年ほど前に光仁天皇の皇子の開成親王作と伝わっています。
また、竈(かまど)の神さまも祀っているそうです。一般家庭では、火の守護神として、竈の上に祀られているとか。
それでは、清荒神と竈の神さまにお参りをしましょう。
清浄水無垢の井
名水の清浄水無垢の井は、清荒神の脇の手水屋で汲むことができます。
手水鉢にチョロチョロと清浄水が流れています。
手水鉢の近くには、清浄水を汲めるように水汲み場が設置されています。
毎月28日の縁日、正月3ヶ日、節分の前後と当日は取水できません。
また、節水と節電のために容器は自宅で洗ってくるようにという注意書きがあります。
貴重な水ですからね。くれぐれも名水で容器を洗わないようにしましょう。
水の流しっぱなしも厳禁です。
それでは、浄財を納めて清浄水無垢の井を汲ませてもらうことに。
500mlのペットボトルいっぱいに名水を入れました。
澄みきった水は、まさに無垢という言葉が似合いますね。
名水を汲ませていただいた後は、道祖神にもお参りしておきました。
護浄院の道祖神は、夫婦円満、縁結びのご利益を授けてくれるそうです。
次は、京洛七福神めぐりの弁財天にお参り。
弁財天は、芸事上達のご利益を授けてくれます。
准胝観世音にもお参りをしておきました。
准胝観世音は、あらゆる仏さまの母であることから、あらゆる悩みに答えて救っていただけるありがたい観音さまです。
なので、何か悩み事がある方は、こちらの観音さまにお参りをしておけば、心が安らぐことでしょう。
おそらく、悩みの無い人なんていないでしょうから、護浄院に参拝した時には、准胝観世音にもお参りしておくと良いでしょう。
帰宅して、さっそく清浄水無垢の井を試飲。
温めた名水を一口含みます。
口当たりが非常に柔らかいですね。
のど越しもまろやかで、優しいというのでしょうか、まったく刺激がありません。
清浄水で淹れたコーヒーも、後味がすっきりしていましたよ。
なお、清荒神の詳細については以下のページを参考にしてみてください。