京都には、穴場と言われる桜の名所があります。
その多くは、小さいお寺や神社だったり、京都市中心部から離れていたりと、あまり人が訪れないようなところだったりします。
ところが、最近、京都市の街中でしかも人通りの多い場所に穴場と言える桜の名所を発見しました。
知っている人は知っている場所なのですが、わざわざ桜を見るために訪れようと思うところではないので、観光客の方で、ここをご存知の方は少ないはずです。
そこは、京都市中京区の京都地方裁判所です。
開花が異常に早かった八重紅枝垂れ桜
京都地方裁判所は、京都御苑の南側に建っています。
最寄駅は、地下鉄丸太町駅もしくは京阪神宮丸太町駅です。
私が京都地方裁判所の前を通りかかったのは、京都御所の一般公開を見に行くためでした。
丸太町通を歩いていると、満開になった八重紅枝垂れ桜が何本も現れたのでびっくり。
普段、京都御苑にはよく訪れるのですが、京都地方裁判所にこんなにたくさんの八重紅枝垂れ桜が植えられているとは気づきませんでしたよ。
それもそのはず。
京都御所の春の一般公開は、毎年、4月上旬に行わるわけですが、その頃はまだ八重紅枝垂れ桜は花を咲かせません。
なので、通常は京都御所の一般公開と京都地方裁判所の八重紅枝垂れ桜の見ごろ時期が一致しないのです。
でも、2013年は、桜の開花が異常に早く、本来4月中旬に見ごろを迎えるはずの八重紅枝垂れ桜が10日ほど早く満開となりました。
今まで、京都御所の一般公開を見た後は、しばらくこの辺りを訪れることがなかったことが、京都地方裁判所の八重紅枝垂れ桜に気付かなかった理由ですね。
建物を囲む八重紅枝垂れ桜
いったい八重紅枝垂れ桜はどれくらい植えられているのでしょうか。
ちょっと気になったので、京都地方裁判所を1周することにしました。
スタートは北西角から。
まっすぐ南西角まで八重紅枝垂れ桜が等間隔に植えられています。
どの桜も枝の長さが均一で、まるでビーチのパラソルのようです。
きっとこのような形になるように手入れをしているんでしょうね。
枝の先まで花を付けています。
建物の南側から、西の歩道に植えられた八重紅枝垂れ桜群を眺めます。
こうやって見ると、まるでピンク色の屋根ですね。
八重紅枝垂れ桜は、建物の裏の南側の歩道にもたくさん植えられています。
裏側は、人目に付きにくいから桜は植えてないのかなと思ったのですが、そんな手抜きはしていませんね。
歩道を歩いていると、まるで桜のシャワーを浴びているようです。
南東角から見た八重紅枝垂れ桜。
向こうに見える木々は京都御苑のものです。
それにしても見事な桜です。
こんなに秩序整然と植えられた桜は見たことがありません。
京都地方裁判所の周囲を何周もしたいところですが、そういうわけにもいかないので、1周で止めておきました。
また春になったら、京都地方裁判所の八重紅枝垂れ桜を見に来たいですね。