阪急電車の京都の終点である河原町駅には、阪急百貨店が建っています。
河原町と言えば、阪急百貨店と高島屋がシンボルのような存在ですが、そのひとつの阪急百貨店が2010年秋に閉店することになりました。
待ち合わせ場所として親しまれた阪急百貨店
阪急百貨店と言えば、1976年の開店以来、河原町の待ち合わせ場所として定着していた場所でした。
なので、阪急百貨店が閉店すると待ち合わせに困るという方もでてくるでしょう。
いや、それよりも30年以上も親しまれた建物が無くなってしまうというのが、河原町をなんとなく寂しくさせますね。
閉店の理由は、売上の落ち込みが主要因のようです。
97年に京都駅が新しくなって伊勢丹ができ、お客さんがそっちに流れたとか新聞やテレビで報道されていました。
また、元々売り場面積が小さかったことも業績を改善しにくかった原因のようです。
京都は建築規制が厳しく、高さのある建物を建てることができないので、なかなか店舗の拡張がしにくいという難点もあったと思われます。
阪急百貨店の閉店は残念な気もしますが、今の店舗がある場所は京都の一等地なので、きっと新たな商業施設ができて、新しい河原町のシンボルとなってくれることでしょう。
河原町ビブレも7月末に閉店
阪急百貨店の閉店が報じられたのは1月末でしたが、2月3日には河原町ビブレも7月末に閉店することが報じられました。
ビブレは2001年に民事再生法の適用を申請したマイカルが運営する店舗なので、こちらの閉店はある程度予測はできていました。
以前は、建物1棟がビブレの店舗でしたが、今では建物の中にLoftが入るなど、ビブレの売り場は地下1階のみとなっていました。
こちらも阪急百貨店と同じように新しくできた周辺の商業施設にお客さんが流れたことが、業績不振の原因だそうです。
京都は、古いものが壊され、新しいものが造られてきた歴史を持つ街なので、阪急百貨店とビブレの閉店は寂しい気もしますが、それは新しい京都の始まりとも言えます。
今年の秋が終わった頃には、新しい河原町に生まれ変わっていることでしょう。