10月22日に京都市東山区の祇園白川を訪れました。
祇園白川は、桜の名所として知られ、春には大勢の旅行者や観光客で賑わいます。
昔ながらの京都の街並みが残っていることから、特に海外からお越しの方に人気ですが、春以外の季節は人が少なめで落ち着いて歩くことができます。
秋らしくなってきた祇園白川
京阪電車の祇園四条駅から川端通を北に2分ほど歩くと、右手に祇園白川の入り口があります。
そこから少し東に進み、大和橋の近くにやって来ました。
やはり、この時期の祇園白川は人がまばらですね。
大和橋付近は、自動車も走っているので横断の際は十分に注意しましょう。
以前に大事故が起こったこともありますから、油断していると危険です。
祇園白川は、車道が石畳になっているのが風情を感じさせます。
白川沿いでは、まだフヨウが少しだけ咲いていました。
白川沿いが人気があるのは、古風な建物と白川の流れが調和しているからなんでしょうね。
かつては、白川北岸はお茶屋や屋敷が建っていたのですが、戦時中の強制疎開により取り壊され、現在の白川南通りが開かれました。
実は、現在の祇園白川の風景は、昭和に入ってからできたものなんですね。
枝垂れ柳は、葉が少なくなっていました。
京都の暑い夏は、9月末まで続きましたが、ようやく秋らしい気候になって来ました。
ナンテンも身をつけ、少しずつ赤色が濃くなってきています。
こちらは、祇園をこよなく愛した吉井勇が詠んだ歌が刻まれた「かにかくに碑」です。
毎年、11月8日には、かにかくに祭が行われ、舞妓さんも登場しますよ。
白川沿いの木は、一部が伐採され、見晴らしがよくなっています。
カエデも少し植えられていますが、まだ緑色で紅葉する気配がありませんでした。
巽橋(たつみばし)の近くの朱色の垣。
この付近も観光客の方に人気があり、いつも写真撮影をしていますね。
巽橋のたもとに祀られている辰巳大明神。
辰巳大明神が建っている場所にあった旧家では、屋敷神として白蛇を祀っていましたが、旧家が移転した後、巽橋の北詰めに祀られるようになりました。
戦後、巽橋の改修に伴い、辰巳大明神の場所に鎮座しています。
白蛇は、技芸上達のご利益を授けてくれる弁財天の遣いとされていることから、祇園の芸舞妓に信仰されるようになり、無病息災や商売繁盛のご利益も授けてくれると崇敬されています。
私が辰巳大明神の近くにやってきたときは、海外からお越しの方がたくさんいらっしゃいました。
辰巳大明神と一緒に記念撮影をしているようでしたよ。
良い京都旅行の思い出になると良いですね。
この後は、神宮道に時代祭を見に行きます。