9月上旬に京都市東山区の智積院に参拝した後、東に約3分歩き、新日吉神宮(いまひえじんぐう)にも参拝しました。
新日吉神宮は、平安時代末期に後白河法皇が創建した神社ですから、800年以上の歴史があります。
境内も広く、観光客で賑わっても良さそうな神社なのですが、訪れる人は少なく、境内はいつも静かです。
まだまだ夏の境内
新日吉神宮には、京阪電車の七条駅から北東に約15分歩くと到着します。
市バス停「東山七条」からだと東に徒歩約5分です。
東大路通から緩やかな坂道になっている女坂を東に上って行きます。
左手には、妙法院の塀やフォーシーズンズホテル京都が見えます。
女坂を歩いているのは、この付近にある京都女子大学の学生さんばかりです。
新日吉神宮の入り口にやって来ました。
木々の緑は濃く、空も真っ青。
まるで真夏の景色であります。
それでも、足元では、萩の花が咲いており、季節が秋に向かっているのを感じます。
とは言え、この日は猛暑日でとても暑く、気候は全く秋らしくありませんでした。
鳥居をくぐった先に建つ朱色の楼門。
楼門の左右には、随身(ずいじん)がいらっしゃいます。
まるで楼門をくぐる人を監視しているようであります。
楼門をくぐった先は広々とした境内。
正面には拝殿が建っています。
参道の脇に置かれているのは、京都市の午砲の台座です。
午砲は、正午を報せるために発射していた大砲です。
昼食時に轟音が響き渡っていたんですかね。
拝殿の石段の上に建つ本殿。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
新日吉神宮は、後白河法皇が院の御所である法住寺殿の鎮守として日吉神社から祭神を勧請(かんじょう)したのが始まりです。
祭神は、後白河天皇、大山咋命(おおやまくいのいこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)など本殿八座です。
大己貴命は、大黒さまと同一視される大国主命(おおくにぬしのみこと)のことで、本殿の前には大黒さまの小さな像も置かれていますよ。
こちらは、日吉大神の神使の御神猿です。
いつも網の中に入っています。
御神猿は、厄除や開運招福のご利益を授けてくれると信仰されていますよ。
本殿の後ろには、立派なスダジイのご神木。
スダジイの周りは、ひんやりとしていて幾分涼しく感じられます。
本殿の南側に建つのは、樹下社(このもとのやしろ)。
このもと(樹下大神)を木下藤吉郎の姓に通じさせて豊臣秀吉を江戸時代から祀り続けています。
徳川家康によって滅ぼされた豊臣家ですから、江戸時代は、大ぴらに豊臣秀吉を祀れなかったため、このような形でひっそりと祀り続けたのでしょう。
新日吉神宮に参拝した時は、樹下社にもお参りをしておきたいですね。
そろそろ新日吉神宮から出ましょう。
私が参拝している間、他の参拝者は訪れませんでしたが、境内では草刈りが行われていました。
この後は、大谷本廟にサルスベリを見に行きます。
なお、新日吉神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。