6月下旬に京都市東山区の智積院にアジサイを見に行った後、北隣の妙法院に参拝しました。
妙法院は、天台宗の三門跡寺院の一つに数えられるお寺です。
門跡寺院とは、代々、皇室関係者が住職をつとめてきたお寺のことです。
門跡寺院は、格式の高いお寺が多いのですが、妙法院は誰でも参拝できます。
クチナシ、アジサイ、キキョウ
妙法院には、京阪電車の七条駅から北東に約10分歩くと到着します。
市バスだと、「東山七条」で下車してすぐです。
妙法院の北門に到着。
東大路通に面する総門は、現在、国宝の庫裏(くり)が工事中のため閉ざされています。
その工事中の庫裏を左手に見ながら、南に向かって歩いていきます。
そして、境内の南西角まで歩いてきたところで、東に向きを変えます。
梅雨とあって、空は曇り。
七卿碑の周囲は、コケと木々の緑が美しいですね。
妙法院は、文久3年(1863年)の八月十八日の政変で、7人の公卿が長州に落ち延びることを決めたお寺として有名です。
七卿碑の近くでは、クチナシが白色の花をたくさん咲かせていました。
しおれている花もありましたが、まだ元気な花が多いですね。
南東角に建つ本堂の普賢堂。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂の北側には庭園があります。
中には入れませんが、外から見ることはできます。
庭園のサツキは、まだ花を咲かせていましたが、そろそろ終わりそうです。
これが、今年最後に見るサツキの花となりそうです。
庭園の池のほとりでは、真っ青なアジサイも咲いていました。
このアジサイは、青色が一際濃いですね。
梅雨らしさを感じる色であります。
背がとても低いキキョウも、たくさんの花を咲かせていました。
これから9月頃まで、京都各所でキキョウの花も見られますね。
ハンゲショウは、葉の表面を白色に染めていましたよ。
毎年、7月の半夏生の頃に葉が白くなるのが特徴です。
半分化粧をしているように見えることから、半化粧と表記することもあります。
本堂にお参りを済ませて、北門に戻って来ました。
来る時には気づきませんでしたが、北門の脇では、オレンジ色のユリの花が咲いていましたよ。
妙法院は、庫裏の工事が行われているためか、参拝者は誰もいませんでした。
庫裡の工事が終わるまでは、訪れる人が少なそうですね。
この後は、禅居庵に参拝します。
なお、妙法院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。