5月上旬に京都市東山区の安井金比羅宮に参拝した後、東大路通から南西に約5分歩き、六道珍皇寺(ろくどうちんのうじ)に参拝しました。
六道珍皇寺は、お盆になると、先祖の霊を迎えるために多くの参拝者が訪れます。
でも、その他の時期は、人が少なく境内は閑散としていますね。
初夏の清々しい境内
六道珍皇寺には、京阪電車の清水五条駅から北東に約10分歩くと到着します。
市バスだと「清水道」から松原通を西に約3分歩くと、六道珍皇寺の山門の前に到着します。
朱色の山門の前には、六道の辻と刻まれた石碑が置かれています。
昔は、この辺りがこの世とあの世の境目とされていたんですね。
境内に入ると、新入社員と思しき人たちがたくさんいました。
どうやら、六道珍皇寺で新入社員研修をしているようです。
そのためか、普段は戸が閉められている閻魔堂が開いていました。
閻魔堂の中には、北側に怖い顔をした閻魔大王が、そして、南側には、毎晩、あの世まで閻魔大王に会いに行っていたと伝えられている小野篁(おののたかむら)の像が安置されていますよ。
どちらも、とても大きく立派です。
しっかり拝んでおきましょう。
閻魔堂の北側にあるのは、迎え鐘。
お盆には、先祖の霊を迎えるためにこの迎え鐘を撞きます。
ちなみに京都では、先祖の霊をお精霊さん(おしょらいさん)といいます。
お盆ではないですが、迎え鐘を撞いておきましょう。
ゴーンとどこまでも響いていきそうな鐘の音でした。
本堂の脇にある小窓から庭を覗きます。
庭の奥には、小野篁があの世に行っていたとされる冥土通いの井戸があります。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
この日は、晴天だったこともあり、本堂とその周辺は、初夏の日差しと緑がとても清々しかったです。
境内の西側には、たくさんのお地蔵さまがいらっしゃいます。
お地蔵さまの前には、小野篁が冥土に通っていた井戸から注ぎ込んだ浄水が流れており、ここに水占いを浮かべて運勢を占うことができます。
水占いは、1枚300円です。
お地蔵さまの中で、最も背が高いのは、大石地蔵尊です。
大石地蔵尊は、弘法大師空海が一夜にして刻んだと伝えられています。
こちらは水子地蔵。
足元では、ムラサキカタバミが咲いていました。
初夏になると、様々な草花を見かけるようになりますね。
初夏の草花は、小さなものが多く、意識して歩いていないと見過ごしてしまいます。
参道の西側に立つ日新電機創業の地の石碑。
先ほど研修に訪れていた方々は、おそらく日新電機の新入社員の方々だったのでしょうね。
日新電機は、京都を代表する100年企業です。
再生可能エネルギー活用にも力を入れており、今後も、サステナビリティに大きく貢献してくれることでしょう。
そろそろ六道珍皇寺から出ましょう。
初夏の清々しい青空の下、良いお参りができました。
この後は、六波羅蜜寺に参拝します。
なお、六道珍皇寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。