9月19日に常林寺に萩を見に行った後、京都市上京区の相国寺に参拝しました。
相国寺は、室町幕府3代将軍の足利義満が創建した臨済宗のお寺です。
京都御苑の北に位置し、広々とした境内を持っています。
夏の名残が見られる境内
相国寺には、地下鉄の今出川駅から東に約5分歩くと到着します。
境内の南側に建つ総門の前にやって来ました。
総門をくぐって境内へ。
相国寺の境内は、松が多く植えられており、1年中、緑がきれいです。
臨済宗のお寺では、松がよく植えられていますが、何が意味があるのでしょうか。
境内の南側の池では、ハスが植わったプランターが置かれていましたが、すでに花は終わり葉だけとなっていました。
ハスを見ると、まだ夏のような気がしますね。
この時期でも、気温が30度を超えているので、夏と言えないこともないのですが。
池の中央付近に三門址があり、その北に仏殿址、さらに北に法堂(はっとう)が建っています。
それでは、法堂にお参りをしましょう。
境内の中央から東に向かう参道わきに植えられているカエデは、黄緑色をしていました。
9月に入ると、葉の一部がオレンジ色になってくるのですが、相国寺のカエデは、まだ新緑に近い緑色。
このカエデは、11月下旬から12月上旬に真っ赤に色づきます。
とても鮮やかな赤色になるので、紅葉狩りに京都に訪れた際は、見ておきたいですね。
参道わきには、スイフヨウも植えられています。
スイフヨウは、朝に咲き始めた時には白色、夕方になると赤色になる変わったフヨウです。
赤色に変化するさまが、まるでお酒に酔ったように見えることから酔芙蓉(スイフヨウ)と呼ばれています。
この日は、しおれた花が少しだけ見られました。
つぼみが多くあったことから、これからたくさんの花を咲かせるはずです。
10月に入ってすぐが見ごろでしょうか。
こちらは、宗旦稲荷(そうたんいなり)。
千宗旦に化けたキツネが、近所の茶人の宅へ行き、お茶を飲みお菓子を食い荒らしていたのですが、ある日、油揚げを盗み、追いかけられ井戸に落ちて死んだと伝えられています。
法堂の南西に建つのは宝塔。
宝塔から参道を西に向かって歩きます。
そして、参道の西端にやって来ました。
塔頭(たっちゅう)の瑞春院の塀際では、まだ赤色のサルスベリが咲いていましたよ。
初秋の相国寺は、境内にあまり人がいませんでした。
京都市中心部にありながらも混雑しないので、大きなお寺に心静かに参拝したい方は、ぜひ相国寺を訪れてください。
この後は、大聖寺に萩を見に行きます。
なお、相国寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。