6月下旬。
京都府宇治市の橋寺に参拝しました。
橋寺にお参りをするのは、久しぶりで、以前の参拝は10年前になります。
宇治市を訪れることは、それほど多くないので、橋寺に参拝する機会も少なかったのですが、10年もお参りに来ていないとは思いませんでした。
梅雨の境内
橋寺には、京阪電車の宇治駅から宇治川沿いを東に約5分歩くと到着します。
JR宇治駅からだと北東に徒歩約10分です。
橋寺の山門の前にやって来ました。
山門の前には、「橋寺放生院」と刻まれた石碑が立っています。
一般に橋寺の通称で親しまれていますが、正式には、雨宝山放生院常光寺といいます。
山門の脇の通用口をくぐり石段を上って行くと、西洋アジサイが咲いていました。
境内の様子。
この日は、曇り空だったため、境内が薄暗く感じました。
芝生は、梅雨らしく、しっとりとして見えます。
境内の奥に建つ本堂。
その前には、摩尼車(まにぐるま)があります。
摩尼車は、1回まわせばお経を1巻読んだのと同じ功徳を授かることができます。
100円の喜捨をすれば、まわせますよ。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
橋寺は、推古天皇12年(604年)に聖徳太子が発願して秦河勝(はたのかわかつ)が創建したと伝えられています。
また、大化2年(646年)に僧の道登(どうと)が宇治橋を架けた際に創建したとも伝えられています。
本堂の近くには、ハンゲショウが植えられており、葉の表面が白色になっていました。
6月下旬から7月上旬にかけて、白くなったハンゲショウを見る機会が増えてきますね。
こちらのお堂には、宇治橋断碑が保管されています。
この宇治橋断碑により、道登が宇治川に橋を架けたことがわかるそうです。
見学料は300円です。
こちらは、十二支本尊です。
各干支の本尊は以下のとおりです。
- 千手観世音菩薩=ねずみ年
- 虚空蔵菩薩=うし・とら年
- 文殊菩薩=うさぎ年
- 普賢菩薩=たつ・み年
- 勢至菩薩=うま年
- 大日如来=ひつじ・さる年
- 不動明王=とり年
- 阿弥陀如来=いぬ・いのしし年
十二支本尊の近くには、お地蔵さまも祀られており、その隣には、橋かけ観音がいらっしゃいます。
恋のはしかけ、極楽のはしかけ、合格のはしかけ。
これら願い事が叶うように橋を架けてくれるんですね。
境内の隅には、「慈愛」と刻まれた動物慰霊の碑があります。
弘安9年(1286年)に僧の叡尊が、宇治橋の架け替えを行い、川で流された人や動物を供養する放生会を行いました。
これが、放生院の名の由来です。
境内に動物慰霊の碑があるのも偶然ではないようです。
石碑の前には、ペットフードが供えられていました。
そろそろ橋寺から出ることに。
石段上からアジサイを見下ろします。
カエデの葉も、緑色が濃くなっていましたよ。
この後は、宇治神社に参拝します。
なお、橋寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。