3月上旬に京都市上京区の京都御苑に梅を見に行った後、寺町通を挟んで東隣に建つ廬山寺(ろざんじ)に参拝しました。
廬山寺は、紫式部の邸宅跡と伝わる地に建つお寺です。
節分の行事がとても人気があり、また、夏には源氏庭で咲くキキョウも見事です。
今の時期の廬山寺は、人が少なく、落ち着いて参拝できます。
ひっそりと咲く早春の花
廬山寺には、地下鉄今出川駅から南東に約8分歩くと到着します。
寺町通に面する山門の前にやって来ました。
山門をくぐると、正面に元三大師堂が建っているので、お参りをしましょう。
手水舎の近くに置かれていた水盤には、たくさんのサザンカの花が浮かべられていました。
サザンカは、冬によく見かける花ですが、そろそろ終わりが近づいていますね。
廬山寺の境内は、まだ冬の景色が残っています。
鐘楼近くのカエデも枝だけで、冬の真っただ中といった感じですね。
源氏庭の塀際に植えられている桜は、ちらほらと花を咲かせています。
この桜は、冬場に咲く品種です。
カンザクラでしょうか。
境内の東側にやって来ると、椿が赤色の花を咲かせていました。
椿は、冬から春にかけて花を咲かせますね。
また、品種もとても多く、京都の寺社では、様々な種類の椿を見られますよ。
梅も咲いていました。
廬山寺に梅が咲いているのを初めて見ました。
まだ、背が低く目立ちませんが、いずれは、立派に生長することでしょう。
廬山寺の境内は、全体的に冬の景色が残っていましたが、椿や梅が花を咲かせ、少しずつ春が近づいているのを感じられるようになっています。
そろそろ廬山寺から出ようかと思い、山門に向かって歩いていると、塀際でミツマタが花を咲かせているのに気づきました。
ミツマタは、枝が三叉に別れながら伸びることからその名がつきました。
花は、30輪から50輪がまとまって咲き、花弁はありません。
満開になった時には、球状になるのですが、廬山寺のミツマタはまだ丸くなっていなかったので、満開前のようです。
ミツマタは、紙幣用の製紙材料としても使われているそうですよ。
ミツマタは、3月から4月にかけて花を咲かせますから、春の京都観光の際にまた目にすることがあるかもしれませんね。
3月上旬の廬山寺の境内は、所々で春の訪れを感じられるようになっていました。
ソメイヨシノも植えられているので、桜の季節に参拝するのも良いですよ。
この後は、西隣の梨木神社に参拝します。
なお、廬山寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。